獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200908-60

Re:老犬の痴呆について困っております
投稿日 2009年8月28日(金)02時32分 投稿者 パールちゃん

飲ませていらっしゃるサプリメントの主成分は不飽和脂肪酸のEPAおよびDHAが主成分で、マグロ・いわし犬用缶詰もこれと同様の成分ですね。この不飽和脂肪酸を体内にしっかり取り込むには充分な胃酸が必要なのですが、多飲により頻繁に吐いているとなると胃酸が薄まっているでしょうから、不飽和脂肪酸をいくら与えても効果を得ていないことになりますね。1回に3L以上も水を飲む原因については病院ではなんと言われていますか? 痴呆のせいなのか、代謝異常などが原因なのか? 糖尿病の関連などあるのか? 血液検査や尿検査は? 多飲をどうにかしないと心臓にも負担がかかるし、お薬やサプリメントをあげても吐いてしまっては効き目が期待できないですし、多飲と吐き気から現状を変えるアプローチをしてみてはどうでしょうか。吐かなくなれば睡眠薬の効き目も出るかもしれませんよね。
老齢犬の昼夜逆転や夜鳴き・徘徊対策としては私は、日光浴(1日15分ほどで充分・暑くなりすぎないよう注意)とカルシウムふりかけゴハンをしたことがあります。仮に視力を失っていても体におひさまの光を浴びることで、生活リズムを保とうとする働きが体内で活発になります。起きている時間と眠る時間に一定のリズムが保てれば、お世話をする目安を作りやすくなりますしね。カルシウムはイライラを鎮めるので痴呆症状で混乱している体をリラックスさせてくれます。ただしカルシウム過多もいけないので、仔犬用粉ミルク(カルシウム含有量が多い)を小さじ1杯ほど毎回の食餌にふりかけるだけ。日光浴とカルシウム摂取は相乗効果があります。良質なオリーブオイルも老齢犬の体を整えるのに向いています。これも小さじ1杯ほど。あと、安心して寝てもらうために、チクタクチクタクと音の出る時計を布でくるんで体に寄り添わせておくと、その音を感じてすやすや寝てくれたりします。大好きな人の匂いのついたものを鼻先に置くのもおやすみグッズになります。

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