意見交換掲示板過去発言No.0000-200911-37
Re3:Felv感染猫のことですが |
投稿日 2009年11月24日(火)12時32分 投稿者 プロキオン
>主治医の先生からFelvに感染しているから麻酔がかけられないので確認はできないとも言われました。 主治医の先生がどのような意味でそのように仰られたのか私には理解できません。麻酔とFeLVとは関係があろうはずがありません。通常の検査のための麻酔が禁忌となるほどに健康状態が悪化しているというようにも記載文からは感じられておりません。少なくともCTやMRIの撮影をなさる先生であれば、そのような説明のされ方はなさらないように思えます。まあ、これは県外までCT撮影にいけないとのことですので、論じても意味がありませんが。 >Felvとリンパ腫とは分けて考えた方がよいとのことですが、 これは、特段SAYAKAさんに限って言った訳ではないのですが、ネットで情報を求めている方の多くがウイルス感染症としての白血病という病名と、腫瘍疾患でるリンパ肉腫を同じものとして捉えており、話が混乱しているからです。早い話がウイルス感染症であれば、インターフェロンは摘要になりますが、肉腫であれば効果は期待できません。逆に、肉腫に投与される抗癌剤をウイルス感染症に投与するとしたら、猫をいたずらに苦しめるだけの事にしかならないでしょう。同じ白血病としても、骨髄病変がある症例と、リンパ節に病変があるものとでは、同一の治療ということにもなりませんし、治療に対する反応や予後も異なってきます。 ですから、白血病ウイルスによって脳に腫瘍ができたと考えてしまうことよりも、今見えている相手であるリンパ肉腫にこそ的を絞った方がより効果的であろうということです。 あれにもこれにも効く抗癌剤を探して虻蜂取らずになるよりも、頭の中で整理して考えて、今、眼前にいる敵にこそ集中した方がよろしかろうという考え方です。 >現時点ではリンパ腫はコントロールできているようです。最近とった胸部X線でも縦隔の腫瘍はほとんどわからないくらい小さくなっていると言われました。全身のリンパの腫脹もみられていません。 胸部撮影が可能であれば、頭部の撮影も可能なように思います。CTに拘らなくても単純にX線撮影でも良いのではないでしょうか。5ミリ以上の大きさがないとX線には写ってこないのと、頭蓋骨は硬く陰をつくりやすいという問題もありますが、1度ということでなく経時的に撮影していくと良いと思います。 >Felvの持続感染によるリンパ腫の発症ということで主治医の先生から2種類のサプリメントやビタミン剤、胃薬を処方されていますが、 現在与えているサプリメントは、主治医の先生からの処方でしたか。となると、それ以上の口出しは控えた方が良いようですね。私とはサプリメントに対しての考え方が異なるようですが、ここで私の考えを述べるということがマナー違反になってしまいかねません。 お話としては、一般論の範囲でとどめておいて、個別の事例には深く立ち入らない方がよいように考えています。 異なる治療方針であれば、これは最初から現場を混乱させてしまいかねませんし、同じ方向であれば最初の方では代弁や開設が可能ですが、いずれどこかで説明しきれない相違が生じてきます。どこかで線を引かなくてはならないといことはいずれ出てきますので。
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