獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201003-4

Re:猫のIBSとは?ベーチェット病とは?
投稿日 2010年3月7日(日)11時40分 投稿者 プロキオン

様子を見ておりましたが、どうもレスが付き添うにありませんね。

私は、IBDと言われるとInfectious Bursal Disease の方が頭に浮かんでしまう世代です。感染症として、どのような病気でなにが問題されているのかということを理解するように努めてきた時間が先にあって、下痢のIBDが後から出てきても、同じ略号にされたら、面倒だろうという感慨しかもちませんでした。

獣医師に限らず医療関係者にとって、略号というのは、あたかもその病気のことを把握できたかと錯覚しがちになってしまうのですが、飼い主さんに伝えるのには日本語で伝えた方が病態というのは理解しやすいように思います。
今般の投稿も、やはり相違がわからないとのことであり、ベーチェット病のようなものと説明を受けているとの事なのですが、その比喩が適切であるかどうかの時点で、私にはわかりかねます。
この掲示板に投稿される前にすでに検索エンジンを利用されているようですが、であれば、おそらく日本語表記のサイトでは、差異はあまりないのではないでしょうか? もっと詳しくということになりますと、翻訳ソフトをお持ちであれば海外の医療サイトを覗かれた方が話が早いかもしれません。私達もそのような検索の仕方をしますので。

想像するに、お話をされた主治医の先生は症候群として広くとらえてのことではないのでしょうか? IBDと考えていたらIBSと告げられたということなのですから、そこに何らかの相違点を認めたということになるはずです。ですから、本来的にはその相違点が何であったのかということこそが本題になるのだと思います。
ベーチェット病という比喩は、その先生の用いた比喩ですから、それにはあまり拘る必要はないのではないかと思います。どういう点をもって似ているとしたかであれば、その先生に尋ねた方が早いです。

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