意見交換掲示板過去発言No.0000-201005-29
Re:扁平上皮癌と言われました |
投稿日 2010年5月19日(水)04時40分 投稿者 パールちゃん
ビーグルくんですよね? 3月にガハッとむせた感じになると書かれた頃からノドに症状が出ていたんですね。あ、でも、そのときすぐに治療を始めれば完治の可能性があったんだろうかと後悔はしないでください。3月から今までの2ヶ月間は、治療を始めて苦しい2ヶ月間ではなく、まだ治療を始めない苦しくない2ヶ月間だと思ってください。 獣医学的なことは獣医さんからレスがあるかもしれませんが、一飼い主として私からはつらいことをお伝えしなければなりません。 以前、ビーグルは病気のデパートだと私が書いたのを覚えていますか? ビーグルは腫瘍多発犬種だとも書きました。 コジままさんのビーグルくんは、ビーグルらしいビーグルとして、がんになってしまいました。その事実をしっかり受け止めてください。 永遠に続く命はないんです。誰もがいつか命を終えます。どこがどう病気なのかわからないまま、ある日突然亡くなってしまうよりも、どこがどう悪いのかはっきりわかった、病理検査の結果が出た、扁平上皮癌だと確定された、急にがんだと言われ、完治は期待できないと言われ、どうしていいかわからない気持ちは当然です。でも、それが事実である以上、じゃ何をしてあげたらいいのかに気持ちを切り替えてください。自分の戸惑いや悩みより、ビーグルくんのためになることを必死で考えてください。 具体的なことを書きます。 大学病院でCTを撮るのは、何がわかって、何を目的としたものなのか。 その結果次第でどういうことになるのか。 CTを撮るにあたってはどのくらい心身に負担をかけてしまうのか。 CTを撮らないことにすると、今後はかかりつけ病院ではどんなことをするのか。 以上を主治医に質問してみてください。 「CT撮りますか?」「はい」ではなく、それがビーグルくんにとって本当に必要なことなのかをしっかり確認したほうがいいと思います。 抗がん剤治療については獣医さんによって意見が分かれるかもしれません。主治医は副作用の割には効果がほとんど見られないからなるべくしないほうがいいという意見、でももし別の獣医さんに聞けば、副作用はあるが抗がん剤によってすこしでもがんが小さくなったり進行を遅らせたりできればそのほうがわんちゃんは楽だよという意見が出るかもしれません。抗がん剤にもいろいろ種類があります。主治医にもう一度、どんな抗がん剤を使っても効果はないのでしょうかと聞いてみることをおすすめします。 転移がない場合は放射線治療は効果が見られるかもと言われたとのことですが、転移していなければどんな効果があるのか、転移していたら効果はまったくないのか、CTと同じく、放射線を当てることによる心身の負担はどうなのか、これも確認が必要だと思います。 ビーグルくんの気持ちが分かるのは獣医さんではなく飼い主です。この子はこういうことはいやだろうな、してほしくないと思うだろうな、それを理解しているのは飼い主ですから、検査や治療のひとつひとつ、どんなことをするの? それをするとどうなるの? 苦しくないの? 気持ち悪くならない? 怖くない? をしつこいくらい聞いて、納得のいったことだけをしたほうがいいと思います。 「知識がないので」は気にしなくていいです。必要なのは知識ではなく、愛犬を思う気持ち、それだけで充分です。 ゆっくりだけどお散歩に行ける今を大切にしてください。食欲のある今を大切にしてください。完治するかしないかで悩むのは先のことを心配してしまう人間のつらいところですが、犬は、今日、今、一瞬一瞬、幸せでいられることだけ願っています。どうしようどうしようと心が遠くに飛んでしまうより、目の前のビーグルくんに心を向けてください。 食餌は固形食だと飲み込みづらいでしょうから、シチューのような感じでドロドロにしたほうが飲み込む負担は減るでしょう。もしもドロドロを舐めて食べるのに舌が動かしづらいようなら、食器を床に置かずに台の上などに置いて頭を下げずに食べるほうが楽だと思います。 今、何をしてあげられるのかは、いろんなことをしっかり先生と相談すること、おうちでは、こうしたらどうだろう、ああしたらどうだろうといろいろ工夫してあげること、そして今までと変わりなくたくさんの笑顔をビーグルくんに向けてあげること。 してあげること、たくさんありますよ。 うちのビーグルくん、先月亡くなりました。コジままさんのビーグルくんよりずっとおじいちゃん犬なので、病気になったビーグルの先輩ですね。 私はなにひとつ後悔していません。してあげられること全部やった、それがすごくうれしそうだった、うれしいな、うれしいな、ニコニコしながら旅立っていきました。
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