獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201006-34

Re3:猫の膀胱炎、抗生物質の投与量
投稿日 2010年6月21日(月)11時27分 投稿者 プロキオン

すぐ前の投稿で書かれている内容、たしかに仰られているとおりかもしれません。

私の義父の老齢から誤嚥性肺炎を起こし、その発熱からしばしば食べる事ができなくなります。点滴で栄養を補給することになるのですが、これがすでに入っていかなくなってきていて、浮腫が出てしまっています。これ以上を点滴をしても肺炎に悪影響があるというのもわかりますし、栄養がとれないから点滴しないとならないという裏腹な状態にあります。
犬の方でも心臓の方の循環器薬を使用していると、教科書的には利尿剤の併用が禁忌とされています。知識ばかりが前に出て、では実際にはどうしたらよいのかという場面に遭遇することも珍しくありません。インフォームドコンセントの悪しき側面がでてきているのだと思います。可能性を説明するだけして、判断と責任を飼い主さんに投げてしまっていることになるのだと思います。

対語となるパターナリズムで、医者がなんでも一番良い方法を選択してくれるだろうと自ら考えることなく、「先生に全てお任せします」でも困るのですが。

飼い主さんに それなりの基礎知識があっての上で、説明と同意が得られるのであればよいのですが、現実には獣医師が責任を負いたくなくてのインフォームドコンセントであれば、飼い主さんが戸惑うだけだと思います。
「説明」と「同意」の中間に 相談と検討が入っていないとならないと個人的には考えています。また、現実としては、一歩といわなくても半歩でも獣医師が前に出る必要があるのではないか、そうでもしないと患者である動物が置き去りになってしまうのではないかと思うことがあります。

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