意見交換掲示板過去発言No.0000-201006-40
Re:ウサギの避妊手術について |
投稿日 2010年6月25日(金)11時09分 投稿者 プロキオン
すでにチーママさんからのレスがついておりますが。 私は麻酔の危険というのをさほど感じておりません。麻酔かけて悪いという病状であれば、それは犬も猫の同じ事です。術前の検査で問題ないとなれば、ウサギだからと言って特別視することはないです。 患者がウサギであるから注意しなくてはならないとしたら、それは気管チューブが極めて使いにくいということと、肺の形態から換気不全に陥りやすいということだと思います。 しかし、それ以上に執刀者として気にしなくてはならないのは、脂肪の蓄積です。この脂肪は皮下脂肪に限らず、胸腹腔に大量に蓄積されていて手術手技の妨げとなります。ウサギの診療で少しは名前が知られている同級生の病院でも、大型犬の手術並みに大変だと言っています。 で、この脂肪は、物理的に邪魔というだけでなく、肝臓にも蓄積されていて脂肪肝となって、肝機能の低下の誘引となっていることもあります。ただ、この場合は、事前の血液検査でそのレベルを知ることができますから、検査で問題がなければ、支障はありません。 いずれにせよ、歳をとってからではなく、若いうちの避妊手術が勧められるのは、このような理由からです。手術を受ける側の生体のコンディションが若いうちの方が、はるかに適しているからです。この点は犬や猫も同様なのですが、ウサギにおいてはとくに顕著であると思います。
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