腹水に、「炎症」に由来する炎症性腹水と、「循環機能の低下」に由来する漏出性腹水に大別されます。
炎症であれば、腹腔内の各臓器や腹膜における炎症があることになり、顕著な例としては猫の伝染性腹膜炎における腹水がよく知られています。（　腫瘍性の腹水もどちらかというと、こちらに入りますが、当該犬の年齢からはあまり考えなくてもよいと思います。　）
漏出ということになりますと、心機能の低下とか肝硬変とかがよく遭遇する例となります。
これらの炎症性腹水と漏出性腹水とは、その性状に異なるところがあるので、採取して簡単な検査をすると、その場でも区別する事が可能です。


＞その溜まり方が上から投げ落とされたか、蹴飛ばされたかの虐待によるものだろうと言われたそうです。

腹水の原因として、この表現が妥当かどうかは、私には分かりかねます。腹水だけからでは、このようなことは分かりません。おそらく、他の所見とあわせてのお話かと想像します。

＞７月末に再度医者に診せたら治ったと言われているようですが、健康や今後に問題はないのでしょうか？

腹水の原因や由来が、分かっておりませんので、なんとも言い様がありません。