意見交換掲示板過去発言No.0000-201111-6
Re::愛犬の突然死・・・獣医選びの大切さ |
投稿日 2011年11月5日(土)22時01分 投稿者 チーママ
そうなのですね。結局病院を選ぶのは飼い主自身であり、帰結も責任も飼い主に返ってくるのだという意識が、本当に大切だと思います。クチコミで良いから、名医といわれているからは、主治医とするにきっかけにはなりますが、絶対条件にはなりません。 人間でもよく言われるのは「治れば名医。死んだらヤブ医者」です。獣医学の知識がない私たち飼い主だけに、そう言ってしまう事は責められないのですが、一方的に「信じる」のではなく、常日頃からよく治療法や患畜や飼い主との接し方などを良く見て、コミュニケーションとインフォームドを行い、「選んで信頼する」ようにしなくてはなりません。 私もウサギを飼うに当たって、いわば有名どころを数件経験し、今の主治医に落ち着きました。もちろんその前の先生方もセミナーが出来るほどの良い先生方ですし、信頼し遠くから通う飼い主さんも沢山おられる人気の先生方です。でもなぜ今の先生なのか。 それは、私と主治医とのウサギに対する姿勢が同じだったから。治療法のアプローチも賛同できるものだったからです。 その為にはそれなりに勉強もしましたし、わが子に関係ないことでも、調べたことや見聞きして疑問に思ったことは何でもお聞きして、教えていただきました。ウサギの体のことや症例については先生に教えていただき、先生は実際に飼っているから体験できるウサギの生活や賢さや看病の仕方などのヒントを、飼い主から聞くのです。情報を交換する過程で、本当の信頼関係が築けた気がいたします。今では「この先生でダメなら、仕方がないこと」と思っています。こうした先生にめぐり合えたのは、大変幸せなことと思っています。 どうかアナちゃんのママさんも、またかわいらしい家族をお迎えすることがあったら、ママさんの疑問や質問に、丁寧に納得できるまでお話してくださる先生を見つけてくださいね。良い先生ほど飼い主を育てることがお上手で、情報を惜しみなく与えてくださいます。それに名医といわれても、飼い主さんとの相性もありますから、ご自分にあった先生にめぐり合えることを心から祈っております。 そして、ネットの情報は確信なさらないようにお勧めします。たとえ症状があっていたとしても、直接の死因がそれとも限りません。万が一他に直接の原因があった場合には、いたずらに責め苦を負うばかりになります。正確な死因は、剖検なくしては成立しません。(だから動物園などでは、亡くなった子はすべて解剖して死因を調べます。それが今までの飼育や治療の是非を判断し、次の飼育につながるからです。) ネットで得られる情報は、あくまでも「こうではないか」という「たぶん」の域をでません。だからこの掲示板にレスをつける先生方は、「直接診ていない患者の確定診断は出来ない」というスタンスを守られております。 また症状のステージが同程度でも、体がもつ子もいれば、もたない子もいます。もうダメと言われた子が、案外もってしまったり、反対にまだ大丈夫なはずなのに亡くなる子もいます。 長らくあれこれと動物は飼ってきましたが、私の感覚では「生きたい」と思う子はこちらの予想を超えてがんばりますし、行くと決めた子はどうあっても誰にも押しとどめることは出来ません。なので、私は「その子の寿命」と思うようにしております。 人やご自分を責めるより、どうかそれほど愛せる子とめぐり合えたことに感謝し、悲しみを癒してくださることを心から願います。 今は理不尽さや喪失感にさいなまれ、心に大きな穴が開いていることと思いますが、時は辛抱強い癒し手です。心の穴はなくなることがありませんが、いつかはその穴が暖かいものとなって、その子がいた証となります。もっともお話したウサギがそうなるまでに、私は3年かかりましたけれど(^^;; どうか楽しかったかわいかった思い出だけを抱きしめて、暖かくやさしい証にしてあげてくださいね。
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