獣医師広報板ニュース

ペットロス(メモリアル ルーム)掲示板過去発言No.0100-200212-12

ぽちお君頑張ったけど…その生涯を終えました
投稿日 2002年5月5日(日)02時16分 投稿者 ARISA

<b>ぽちお君頑張ったけど…その生涯を終えました。家に来て1年4ヶ月でした。
過去ログにある通り、轢き逃げに遭ったところを助けてしまった、ワン子なので
本当の年齢はわかりません。</b>

<b>4/14日夜01:00ごろまた出血が見られたのです。</b>先月の
19日以来、時折鼻や口からの出血が見られ、また時々熱が出たので看病
したりして闘病記をお休みしていました。いつまで生きられるかわからないことは、
すでに家に来たときから老犬で、腰の故障(多分いじめられて腰の骨が陥没して
不自由が利かない)、皮膚のガン、白内障、小さいときからきちんとした犬として
の食事やお菓子をもらっていないために、歯石は全ての歯を刻して化石の
ような状態に…そしてその歯が抜け落ちていたり、何かに削られた兆候もある。
生活していてひどい歯槽膿漏で苦しんでいた。またおなかには虐待のあとでも
ある刺し傷は3箇所。そんな生い立ちのワン子だったし、命に別状はなくても、
吠えることができないように声帯を切り取る手術を施されていてめったなこと
では、声も出せませんでした。

10年以上は生きて来ているように見えるから、長生きは出来ないと
思っていたので、ぽちおくんの体調が悪くなったら、他のことは置いておいて
でもいっしょに入れるだけ居てあげたいと思っていました。

今回の出血もも前回の出血と同様止血剤を飲ませても効果がなく、
<b>深夜今までかかっていた先生が体調を悪くされたので、救急医療を断って
いたいきさつを聞き、申し訳ないと思って、前回知り合いの方に紹介いただいた
病院で診て貰いましたが、結果から先に言えば、どちらの病院に行っていても、
多少の延命は出来たとしても、あまり生きられる可能性は変わらない事が火葬
してわかりました。</b>

新しい先生の方も、非常に一生懸命治療して下さいました。
血液を止める注射のほかに、流れ出た大量の血液を補充する栄養剤など色々
深夜二時半から朝方4時半までじっくり様子を見ながら治療していただいたのです。

<b>最後に止血の意味での筋肉の弛緩剤が、思ったより老化しているぽちおくん
の身体には強かったのかもしれません。家に着いて筋肉弛緩剤で体の力の
抜けたぽちおくんをいつも私と寝ているベッドに横たえました。</b>

なかなか寝付けず、朝7時ころ眠りについてしまったのですが、4/14昼
12時25分に呼吸が停止した模様です。私はぽちおくんの呼吸が停止した直後
に目を覚ましたのですが、ぽちおくんの心臓はまだはっきりと動いていました。
すぐに新しい先生に電話をしたのですが。「<b>呼吸が停止していたら手のうち様
がない。お力になれず申し訳ありません。</b>」といわれてしまったので、
人口マッサージ心肺マッサージなどはしたものの、あきらめてしまいました。

ところが、<b>ぽちおくんの心臓は止まらないのです。私は毎日のお散歩の
ときに、抱っこして「長生きするんだよ!今、ぽちおくんはみんなからとって
も愛されているんだよ!」と毎日いい聞かせてきたからなのか、</b>私に
心配かけさせまいとしたのか、身体の方が先に逝ってしまってもなお生きたいと
思っていてくれていたからなのか、理由はわかりません。

呼吸が止まって瞳孔が開いて目に力がなくなって、素人が見る限りでも死んで
いるとわかる状態でしたが、ぽちおくんの心臓は夜になっても動いていて彼の
呼吸停止から心臓がはっきり停止したのは夜の11時を過ぎていました。
私があきらめなければ蘇生したのかも知れません。でも火葬して火葬場の
担当の方から、「<b>この子はよく頑張りましたね。生きられる以上のの生きる
力を使っています。内臓にもこれだけの血液が出ていれば、本当によく頑張った
と思います</b>」と言われました。

<b>呼吸が停止してから十時間以上心臓鼓動を打っていたので、
頭も耳も後ろ足も硬く冷たくなっているのに、胸と前足だけはずっと
温かいままでした。前足にも脈を感じました。</b>心臓が動いているうち
は死んだと思えなくてどうしても火葬の予約が出来ませんでした。

脈を感じにくくなってからから氷を買いに行き、ぽちおくんの体が痛まない
ように冷やしましたが、時折帰って来るようで、脈は打ったり消えたりしてい
ました。一定部分だけは血流があるわけなので、氷で冷やしても胸と前足は
いつまでも温かく、<b>火葬場の方の言葉を聞くまでは、病院をもとの先生の
ところにしていけばよかったのではないかとか、自問自答して長く苦しい
時間を過ごしました。</b>

でも私たちのために(多分)生き様としてくれたぽちおくんの
苦しみはもっと苦しかったと思います。何度も何度も「<b>この辛い身体から
転生して新しい身体をもらって、またわたしたちのところに帰っておいでね!</b>」と言って聞かせても、心臓だけは動いていたのです。

殆ど眠れないまま、ぽちおくんの腕を握りながら横になって一緒に眠るいつもの
「寝る体勢」で何度もぽちおくんの顔をなでながら、脈を確認しながら長い夜を
過ごしました。4/15日午前12時30分ごろ、殆ど脈を感じなくなったので、
火葬場に電話し午後4時の火葬の予約を取りました。火葬の支度をしては一段落
したら、またぽちおくんの手を握って横になるそうして出棺の時間を迎えました。

何度も何度も自分自身にけじめと切り替えをつけさせるための様にもにも
聞こえるけれど、「<b>生まれ変わったら、あなたを悲しませる所に行かないで
私たちのところにすぐに来るんだよ!</b>」と話し掛けました。
可愛い前足…可愛いお鼻、可愛いおめめ…。その全てが思い出になってしまう。
これは本当に辛い別れ。でもぽちおくんは一生懸命生きた。

そういうワン子がいたことを誰かに知って欲しくて、日記から書きました。

画像:

http://gatecity.gaiax.com/home/yosino/main

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