セキセイインコのキロは、６月１４日午後８時３３分に逝ってしまいました。
もう少しで７才になるところだったのに。
キロはほんとに最後までいい子だったよね。死んじゃった日も、まるでこの日を選んだみたいに、私と主人がお休みの日だったんだから。
飛ぶ力もなかったはずなのに、最後はカゴから飛びたって、私と主人にとまってから、私の手の上で息をひきとった。
キロは鳥なんだから、最後に飛びたかったんだよね。カゴから出る直前には、きれいに羽づくろいもして、飛ぶ準備をしたんだよね。
そんな姿を見て、少し元気になったのかな、って思ってたのに。
キロはつかまえられるのが、大嫌いだったから、こんなふうに最後の瞬間を私の手の上で終わるなんて思いもしなかった。
温かくて、私の手の上で眠ってるみたいだった。
それからは、何を見ても、何をしても、何を考えても、キロのことばかり思い出して、ずっと涙がとまらない。
おしゃべりが上手な子だったから、家の中ではいつもキロのさえずりが聞こえてたのに、それが聞かれなくなったことの寂しさ。
キロが死んじゃったら普通でいられない、そうわかっていたけれど、こんなにこんなにつらいなんて。
キロをお庭に埋めてから、雨が降ってきたよ。
私がずっと泣いてから、キロはお空で心配してるよね。わかってるけれど、もうキロに会えないことが信じられなくて、受け入れられない。
キロにまだ、ありがとうを言ってなかったね。キロちゃん、ありがとう。
キロと一緒にいられたこと、楽しかったこと、ずっとずっと忘れないよ。