災害と動物掲示板過去発言No.0700-200409-28
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投稿日 2003年2月23日(日)23時45分 投稿者 h.k
1月27日の深夜22時30分、私はある駐車場で警備をしていました。 すると、ふとみると白い日本犬と見られる犬が通路のど真ん中にぼけっと立っていました。狭い通路で、車の妨げになっているため、急いでそばに行きました。 とりあえず撫でてみたら、吼えもせず、噛みもせず、非常になつっこく大人しい犬でした。 そして元の位置に戻ろうとしたら、首輪は付いていたのですが掴まなくても足元に纏わりつくように付いてきました。この時点で、凄く可愛い犬だなと思いました。 しかし、勤務中ということもあり、又、放し飼いの場合もあるのでとりあえず放っておいてみようと思った矢先に、ふらふらと国道に出て行きました。手をたたいて呼んでみたのですが、一度振り返ってこっちを見たきりで行ってしまいました。 後で考えれば、車が来ても避けず、あれだけなつっこく、首輪もつけている犬が、結構交通量の多い国道が通っている付近で放し飼いなはずがないんです。 そして「まあまさかひかれないだろう」と思ったほんの10メートル先で、走ってきたトレーラーにひかれました。 沢山の人がいて、誰もがいつも通りなのに、私だけがビックリしてて、凄くショックでした。 「おいおい轢かれたよ」と思っているうち、次の車が来ましたが、その車は少し避けました。このままほっとけば目茶目茶にされるので、とりあえず職業柄、車を横の斜線に避けながら犬のところに行き、歩道までもって行きました。 トレーラーに引かれたわりには、鼻から血を出している程度の軽い傷だったのですが、頭を打ったらしく、即死でした。 その2日後、新聞の広告で飼い主が判明し、連絡を取りました。 白い中型の雑種で雌。老犬だったそうです。 あとで聞いた話ですが、犬はたいてい飼い主の元で死なず、こういった形で死ぬのだと聞きました。 しかし、あの時のあの犬の最後に振り返ったときの目が今でも忘れられません。 その目は「私はもういらないのね?」と言うようでした。 ただ、道端で犬がひかれたというのなら「かわいそうだね」くらいで済ませられました。そういった事なら今までいくらでもありました。 あの時、確実に私にはあの犬を助けられた、という選択肢があり、見殺しにした、といわれれば、否定できないのです。 まだ1カ月たってませんが、一生心に残る出来事でした。 |
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