災害と動物掲示板過去発言No.0700-200409-38
「娘が生後5ヶ月の柴犬を抱いて・・・」 |
投稿日 2003年10月9日(木)21時16分 投稿者 パール
10/8読売新聞に作家の鳴海章(なるみしょう)さんが[2003年十勝沖地震体験記]を寄せていました。 帯広市在住の鳴海さんは震度1の地震でさえも我をなくすほど地震を怖がる人だそうです。 先月26日早朝4:50、M8.0の地震が起きたとき、鳴海さんは寝床の中にいました。 割れたガラスが散乱する部屋から這うようにして出ようとすると、 そこに19歳の娘が生後5ヶ月の柴犬を抱いて駆けこんできました。 娘さんも父親と同様に過敏なほど地震を怖がるのだそうです。 鳴海さんは娘さんを、娘さんは仔犬を、それぞれ守るべきものを必死で抱き、 1分あまり続いた揺れに耐えたとのことです。 鳴海さんは体験記にこう書いています。 「不思議と私も娘も悲鳴を上げなかったのは、腕の中にあるものを取りあえず守らなくてはならないと思ったからか。 恐怖心にとらわれ、パニックに陥るとうまく頭が回らないものだが、 誰かを守ろうとする意思があれば、落ちつくことができるのかも知れない。 (中略) 心の奥底に巣くった恐怖にうちかてるのは、唯一、愛するものを守るため、 まずは自分がしっかりしなきゃという素朴な意思だろう。 三十五年ぶりに大地震に見舞われ、そう思う。」 |
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