地震の際というと、昔から流言飛語がとびかい不測の事態をまねくことが
あるのですが、今錯綜している情報にも注意が必要です。

すでに、この地震を利用した「おれおれ詐欺」が発生していて、警戒する
ように呼び掛けられていますが、こういうものは別にして、必ずしも悪意
のない情報すら混乱の原因となり得ます。
インターネットは、個人が情報を発信しやすく、また受けた者も別の誰か
へ容易に転送できます。
１人の方が食料がないと発信して、１０名の方がそれを見て、それぞれが
別の１０名へ発信すれば、次の段階では、１００名の方が食料に窮してい
るという情報になってしまいます。

被災地からの救援を求める声には当然、耳を傾けなくてはなりませんが、
やみくもに伝達するのではなく、「どこの誰」からの要請なのかを確認す
るように注意しましょう。
情報を整理して、無駄な混乱を招かないようにお互い気をつけなくなくて
はなりません。
現場を混乱させてはなりませんし、不用意な発言で振り回されてもなりま
せん。このような混乱時にこそ冷静さが必要なのです。

世の中は、必ずしも善意だけで動いているわけでもなく、このような混乱
をおもしろがる向きさえ存在します。
救援活動を円滑にすすめるためにも、情報の発信源は確認するように努め
て下さい。