災害と動物掲示板過去発言No.0700-200412-81
Re:台風被災地は? |
投稿日 2004年11月6日(土)02時38分 投稿者 パール
海が好きさんへ。 今年は本当に台風や豪雨の被害が深刻でしたよね。 新たな災害が起こると、その前に起こったことは忘れられがちですが、 台風による被害が大きかった愛媛県、兵庫県、三重県、7/13の水害に見舞われた新潟県などでは、 今でも仮の住まいで暮らしている人がたくさんいます。 少し時をさかのぼれば、三宅島噴火によって島から避難した人たちは、来春帰島するかしないかの選択の時を迎えています。 人が被災すれば、飼われていた動物も被災します。 飼い主さんと同様に、動物も暮らしが一変してしまいます。 被災した動物たちのための直接の支援(お金、支援物資、一時預かりなど)は「緊急」という要素があります。 その点、今回の新潟の地震では関係機関が素早く対処したことや備蓄のフードなどを活用したことにより、大混乱という事態は避けられました。 これは、雲仙普賢岳噴火、阪神大震災(兵庫県南部地震)、有珠山噴火、三宅島噴火の経験を経て、行政や獣医師会や動物愛護関連の公益法人・民間団体・個人が多くの反省をしてきたからです。 動物たちの居場所をどうするのか、食べ物をどうするのか、世話をどうするのか。 これまでの災害ではそれらひとつひとつを決めるのにたくさんの時間を要しました。 その間、飼い主さんは途方に暮れ、心労は増すばかりでした。 災害発生時に動物の命を守るということは、飼い主さんの心を守ることだと私は思います。 被災した動物たちに何かしてあげたいと思うとき、何をしてあげるのがいちばんいいのか・・ それは、飼い主さんがおだやかな暮らしを取り戻すことを応援することだと私は思います。 飼い主さんが一日でも早く落ち着いた生活を取り戻すことが動物たちの幸せにつながります。 ですので、これまで動物たちの心配をしていた人、動物たちに注目していた人には、 飼い主さんの再起に目を向けてほしいなと思います。 具体的な支援方法の紹介じゃないレスでごめんなさい。 その人その人にできる支援でいいと思うのです。 義援金でもいいしボランティアでもいいし、応援してるよ!と心の中で思い続けるのでもいいし、 余震が収まったら旅行に行って現地でお金を使ってくるのでもいい。 被害を受けた地域の産物を購入するなんていうのも支援になります。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |