災害と動物掲示板過去発言No.0700-200712-8
Re:豪雨、災害時の動物の避難 |
投稿日 2006年7月23日(日)01時53分 投稿者 パール@ペット防災ネットワーク
しっぽさんへ。 緊急な避難が必要なときは、どんな形でもいいからとにかく危険な場所から安全な場所へ移すことですね。猫6匹を1匹ずつキャリングケースに入れるとすると、両手で2個(2匹)しか持てず、一人だと3往復しなければなりません。これは安全な避難とはいえません。3つの旅行バッグに2匹ずつ押し込んで、バッグ1個は背負い、あとは片手に1個ずつ。これなら一人でもいっぺんに済みます。本当に緊急なときはこの方法が最善です。命を守るのが最優先ですから、自分の身の回りの品や猫たちのフードを持ち出すのは二の次、避難させたあとどうするかを考えるのも二の次、とにかく危険から遠ざかることが第一です。 車は、よほど田舎なら避難の足として必要ですが都市部なら避難の足としては不都合ですね。 行政のペット対応が後手に回るのはある意味仕方ありません。ペットの管轄は福祉や環境衛生の部署と同じというのが大半なので、福祉対象者の避難や避難後のケア、被災地の衛生確保のほうが重視されますから。お年寄りをほっといて犬猫のことに力を入れるわけにはいかないのです。個々の担当者に意欲があってもそうはいかないのが現実です。だから、これは「民」主導でやるしかありません。獣医師会主導ですね。地域の動物病院や飼い主たちが獣医師会に働きかける、獣医師会は行政と災害発生時の役割分担の提携を結ぶ、東京都の練馬区や板橋区がすでにやっていることをそっくり真似ればいいだけのことです。 大災害発生のときは1週間もすればペットフードの支給や一時預かりなどが始まります。まずは命を守り、次にいかにストレスを減らすか、それが飼い主の課題ですね。
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