災害と動物掲示板過去発言No.0700-201102-37
Re:昨夜某テレビ局で |
投稿日 2011年1月16日(日)12時07分 投稿者 プロキオン
阪神淡路大震災から16年の歳月が流れ去りました。一年前に私が書いた記事へのコメントレスです。 一年前に焼死した母親の遺骨を鍋にいれて抱きかかえていた少女の話に触れました。その少女に私は一面識もありません、新聞紙上でその存在を知ったに過ぎませんし、テレビのドキュメンタリー風ドラマでも紹介されていただけです。 でも、その存在が強烈に脳裏に焼きついてしまっています。倒壊した家屋の下から抜け出す事ができずに火の手が迫って来る中、我が子に早く逃げろという母とその場から去りがたい少女の葛藤を思えば、赤の他人でも胸が締め付けられる思いです。 この少女が何歳なのかも知りませんが、全てが焼け落ちたその後に戻ってきて少女は、母親の遺骨を自らの手で掘り出しています。誰が悪いわけでもないが、誰かもう一人大人の手があれば、母親は助かったのか? 世の不条理と人間の無力さを思い知らされたことでしょう。 私が気になっているのは、その不条理と人間の無力さがまだ続いていることです。その少女は、はたして母親の遺骨を埋葬できたのでしょうか? そして、少女自身がどうなったかでしょうか? その行く末が不明なまま15年が過ぎ、ドラマ化されて1年が経過しても消息は分からないままです。その存在が消滅してしまったのであれば、あまりにも憐れな話だと思うのです。 1985年の夏、御巣鷹山に日航機が墜落し、死者520名という惨事が起きました。この時に奇跡的に何名かの生存者がおり、救出されました。救出された生存者の中には1人の少女がいました。この救出された少女は、やがて看護師となり、この惨事から9年後に死傷者6400人余りの阪神淡路の大惨事の現場へ、今度は救助する側として現地入りすることになりました。 奇跡は何度も起きないからこそ奇跡なのですが、人の手は、そのような中でも希望の火を灯す事はできないのでしょうか? 母親の遺骨を抱いていた少女にも希望をもたらす手が届いてくれたのでしょうか? 16年のかなたからでも そう願わずにはいられません。
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