獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-199812-2

パールちゃんへ(太平のフィラリア)
投稿日 1998年12月1日(火)16時58分 ぎんぺん

太平の治療は、虫を殺して血管の先端に追いやる方法でした。先端ならダメージが少ないそうです。あいにく成虫なのか子虫なのか覚えておりませんが・・・。
初めは、咳もしていないし非常に元気で散歩が一苦労だったほどですが、血液検査をしてみると明らかにフィラリアがいるということでした。で、治療が開始されました。
まず、粉薬と錠剤2粒を朝晩、一ヶ月位飲ませて血管内壁の炎症をおさえます。死んだ虫が通りやすくなるそうで、これが不十分だと血管が詰まってしまうそうです。それからエコーで心臓や肺にくっ付いている虫をみます。ここで先生が、「虫が非常に少なくて安心しました」といってくれました。それからさらに薬を飲み続けて一週間後に入院です。朝連れていって、次の日の夜引き取りに行きました。注射してから気分が悪くなってしまう犬がいるそうなので、病院で安静にしているそうです。退院の時に、「これだけ元気なら大丈夫」といって頂いたのです。
しかしその晩ひどいゲリになり、病院に電話で聞くと、「注射でゲリになることはないですから、環境が変わったせいでしょう」とのことでした。9月に家にきたときはそんなことなかったのになー、と不安でしたが、確かに2 3日で元に戻りほっとしました。(もともと太平は犬にしては茶色の軟らかいフンなのです) ほっとしたのもつかの間で、今度はひどくせき込むようになったので、今度は病院に連れて行きました。すると、死んだ虫が肺に入り込んでいる、とのことで、呼吸器を広げて楽になる注射をうってくれました。その晩は言われたとおりに元気がなくなっておりましたが、次の朝にはすっかり元気者に戻ってしまいました。同じ効果のある飲み薬を3日間飲ませているうち、咳は収まったようです。
で、入院してから10日後に検診に行き、さらに10日後で「これなら大丈夫、よかったね」といううれしい結果になりました。退院後もずーっと薬は欠かさず、2月まで続きます。でも、2月に検査して、虫が発見されたらまた同じことをするそうです。終わってしまえば別にたいしたことはしていなかったな、と思いますが、一日中心配だったし、散歩は控えなければならないので、用足しはなるべく近くですませるように気を配ったのがつらいかな。
ダイちゃんの治療法がどんなのか判りませんが、うまくいくように太平と一緒に願っています。

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