私はショーチャレンジやブリーディング、
その他諸々「ペット業界」に関しては全くの素人です。
もしこの意見が見当違いだったらごめんなさい。

こんな話を聞いたことがあります。
「あなたが一軒の喫茶店に入ったとします。
たとえばそこで一杯のコーヒーを飲むときに払うお金は、
「コーヒー一杯」そのものの値段なのでしょうか?」

喫茶店で飲むコーヒーといっても、たいていのお舗で
出されるコーヒーそのものは皆さんがお宅で飲まれるものと
大差はないと思いますが、300円↑くらいでしょうか。

一杯につき10gそこそこのコーヒー豆と湯、
それにミルクと砂糖(プラス光熱費etc)が、
コーヒー一杯を構成する「物理的商品」といえます。
でも、それ自体が300円↑もするなんて考える方は
そういらっしゃらないと思います。
(いたらごめんなさい(>_<)
それでも皆さんは納得なさって、それだけかそれ以上の
値段でコーヒーを飲まれていると思うのです。

ここでひとつ、まだ挙がっていない商品があります。
「環境」です。

喫茶店でコーヒーを飲むときにわたしたちが払うお金は、
原価プラス「喫茶店でコーヒーを入れることを仕事としている人に
コーヒーを入れてもらい、それを頂くために用意された場所」
という「環境」の値段なのだそうです。
業界で言うところの「3倍掛け」です。

同じことが動物をとりまく金銭についてもいえませんか?

喫茶店はお舗をきれいにし、音楽をかけたりお花を飾ったり、
少しばかりお金をかけてよりよい「環境」をお客さんに
提供するための努力をし、それにかけた費用を頂きます。
そういった商売です。ただの金儲け主義では
よりよい環境など提供できるはずもなく、この不況風に
たちまち吹き飛ばされてしまうでしょう。

一方SHOWさんがおっしゃられたように、ブリーダーさんは
産まれた仔犬にワクチンの接種をしたり、新しい飼い主さんの
手にわたるまでの餌を与えたり、保温をしたり、詳しくないので
細かくはわかりませんが(笑)、きっと苦心惨憺して
万全の「環境」を用意したうえで新しい飼い主さんに
仔犬をお渡しし、そのためにかけたお金を頂きます。
そういう「お仕事」だと思います。
そうやって仔犬なり仔猫なりを手に入れた方が
その子の飼育や繁殖・ショーチャレンジを
趣味や道楽としていくのではないでしょうか。

もしそれを「繁殖代稼ぎ」「餌代稼ぎ」とお考えなら、
繁殖をされている方が頂いているお金は、
生き物の値段ではなく、小さな生命を育てるために
身をすりへらして働き、人と新しい生命との出会いを
提供してくださったことに対する
「お心付け」だとは思えませんか?

「小遣い稼ぎ」や「繁殖代・餌代稼ぎ」という業種(?)の方に
幸か不幸かお会いしたことがありませんので
どういう方を指すのかよくわかりませんが、
そんな生半可な志では絶対にできないことだと思うのです。
たぶんそういう方には値段相応の環境は提供できないでしょう。
まさに「小遣い」としてお金を頂いているから、
環境のほうにお金がまわってこないという想像がつきます。

ただ、
「その為に量産工場の如く出産マシーンにされた胎牝は
どうなんですか?」
という問いにはどの程度の出産を量産とお考えなのか
わからないし、実際のところどの程度出産させているのか
わからないので悔しいけど(笑)レスがつけられません。
ひとつ言えるのは、
「一部を除いた動物は子孫を残すためのみに存在している」
ということです。
出産させることじたいは自然の摂理にかなっていることだし、
胎雌(ってたぶん種雄(笑)の対語ですよね?初めてお伺いしましたが)
の健康と産まれた子の一生の安泰を保証できればいいのではないかと
思います。まさに「量産マシーン」にしなければの話ですが。
でもこれは本当に素人考えの無理やりな意見なので
読み流してくださいませ。

たくさんの動物にかかわるお勉強やお仕事をなさっている方、
動物の飼育やショーチャレンジを楽しんでおられる方が
たくさん集まっていらっしゃる場所に、不勉強で何も知らない私が
勝手なことを長々と書いてしまってごめんなさい。
でも、仕事もうわのそらで一所懸命に考えて、
まるで「直訴」のような気分で投稿します。
茶化したりしないでご一読して頂けたら幸いです。

おつきあいくださってありがとうございました。
あ、ちなみに私は別に喫茶店経営者じゃないです(笑)。