獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-199908-39

寝子さんへ
投稿日 1999年8月17日(火)16時30分 SHIGE

はじめまして、寝子さん。
繁殖に携わっておられる方からの御意見、謹んで拝読させて頂きました。
本当に、御意見有難うごさいました。

>猫の繁殖は趣味ではありますが、プロとしての意識を持って10年やっています。
>それについてここで長々と書く必要はないのでそういう意識を持ってやっている
>ということだけわかっていただければと思います。

HPも早速拝見致しました。可愛らしいステキなネコちゃん達ですね。
寝子さんが御自分のネコちゃん達に、どれほどの愛情と
情熱を注いでおられるかは、HPからもひしひしと伝わって来ました。

>健康証明書を発行してもらいますが、そこにも獣医さんは
>「現在この子猫は健康状態が良好だと思われる」としか記載してくれません。
>これの意味がおわかりになりますか?
>獣医さんも次の瞬間の子猫の健康状態には責任を持てない、ということなのです。

動物を相手に日々御苦労をなさっているのも、健康管理にお気を使われているのも、
十二分に気を付けていても、購入者にお届されている物が生き物である限り、
環境の変化などにより、体調を崩したり、予想の出来ない事態が起こるというのも
良く解りました。

>しかし、SHIGEさんが開かれようとするHP上では誰がどうやって
>その区別をするのですか?

寝子さんから御指摘頂いたような事も掲載して、
そのことも十分に承知して頂いた上で、登録して頂くように努力も致します。

>人間同士ですから言葉も感情も行き違いが生じることもあるでしょう。
>誠意を持って対応すればいつかはお互いに理解することが可能かもしれませんが、
>その前にそのページでここのブリーダーから来た子猫はこのような状態であった、
>と間違いではないけれど誤解が生じるようなことを掲載されたブリーダーは
>どうすればいいのでしょうか?

誤解が生じて掲載された登録内容に付いては、登録者からの要請で
何時でも削除あるいは訂正させて頂くようにも致します。
私も実家が食料品の小売業を営んでいるので、
信用の重大さに付いては、重々承知しているつもりです。

>では、購入する側には何も責任がないのですか?
>自分がその子犬・子猫の一生に責任を持とうと考えるのであれば、
>購入する前にそのブリーダーの評判を調べる、
>子犬や子猫を母親から離す時期や食生活、安心できる獣医さんの確保等、
>もちろんSHIGEさんは一生懸命考えられての上だとは思いますが、
>個人的な意見を言わせていただければ生後1ヶ月半で母犬と離すのは
>早する気がします。

お恥ずかしい限りです。全く御指摘のとうりです。
私達購入者にも、責任があるとは思います。
しかし私も、購入先を選ぶのにあれこれ帆走し、口コミを頼りに選んだのですが、
購入者にとっては、この口コミだけが頼りといっても良いのが現状です。
しかも私のように、悲しい思いをする人間がいるのも現状です。
ですからこそ、こうゆう情報の開示が必要なのではないでしょうか?
この考えを実現するには、多くの方の意見をもとにして、
昨今の一部の悪質ブリーダーの為に、迷惑をこうむって居られ、
そのことを憂いて居られる寝子さんのような真面目で、
善良なブリーダーさんの御協力を頂かなければなりません。
ブリーダーさんには、誤解を無くす為に購入者に趣旨を理解して頂くための
努力を強いることにもなりますし、リスクも少なからずあるかもしれませんし、
その他の企業努力を求めることになるかもしれません。
文面からペット業界の一部の心無い人による横行には、
気をもんでいらっしゃる御様子でしたので、あえて御苦労とは思いますが、
今までのことを含めた上で、もう一度御意見を伺えればと思います。

最後に、

>なぜ生後3ヶ月を過ぎるまで母猫との生活を送らせねければいけないか、
>それがどれだけ必要な事かを説明すると、本当に大切にしようと考えている人は
>納得してくださいます。それが理解できない方にはそれまでです・・・。
>日本は特に小さな犬・猫でないと売れないから出す、
>という習慣があるみたいですが、これは売る側も、買う側も考えるべきではないでしょうか。
>話がそれてしまいましたが(すいません)、HPを作成するのは個人の自由です。

この御意見には私も賛成です。
今回の失敗(ろくには気の毒でしたが)により、いろいろ調べてみましたが、
海外では(ヨーロッパのある国だと思うのですが)
生後3ヶ月に満たない子犬の売買が法律で禁止されているというのも聞きました。
日本では法律の対応が遅く、ペット業界への規制などがほとんど無いのが現状で、
改革するには大変な努力が必要かと思います。
ある業界を改革するには外部の人間が騒いでもどうにもなりません。
内部の人間による改革が全てであり、最善であると考えます。
寝子さんのようなブリーダーさん達が、少しの努力と、少しの勇気を持つことが、
改革に大きな力となることを信じ、また希望して止みません。
その為に、私がきっかけになるのであれば、
微力ながらお手伝いできればとも思い投稿している次第です。
長文にお付き合い頂きありがとうございました。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。