迎えに来られてしまいました、相手のお子さんの顔を見ていたら、返せない
とは言えませんでした。
あちらの御家族は相当私の事を恨んでいるかと思っていたのですが、意外と
穏やかに話がまとまりました。
「ベランダの放し飼いだけは、なんとかお願い出来ませんか?
トイレだってまだ完璧ではないけど、出来つつあります」とお話したら、分か
りました、それだけはなんとかします、と。
家に人がいる時だけは室内に、も、様子を見ながら試してみます、と。
お子さんからも、こう言われました。
絶対に大事にします、可愛がります、もう心配かけません、と。
・・・ここまで言って下さるなら、もう一度お願いしてみよう、と。
多少迷いはありますが、お返しする事にしました。
もちろん、おわびもしましたよ、勝手な事してすみませんでした、と。
心配のあまりに引き取った事、最初は随分腹が立ったそうですが、良く考えて
みれば大切にされてると思うから会いに来たのに、そこで可哀想だのなんだの
言われれば、取りかえしたくもなりますね、と、おっしゃって下さいました。
犬の飼い方の本を3冊差し上げました、読んで見て下さいと。

これで良かったのかどうか・・・私にはもう聞こえてはきません。
幸せである事を祈るばかりです。
返さなくっても辛いし、返しても辛い、こんな事なら初めから会いに行くんじゃ
なかった・・・そう思います。