イヌ掲示板過去発言No.1100-200003-7
あおぞら様 |
投稿日 2000年3月7日(火)01時16分 はたの
はじめまして。拾った犬ばかり5頭飼っております。うち一頭は狩りにつれていくので、 放しても大丈夫なように訓練してあります。ので、多少、ご参考になればいいな、ということを。 Suzka様のアドバイスがあるので、屋上屋を重ねる感がありますが。 「上下関係」「拾い食い」「放す」は分けて考えられたかがでしょうか。 「上下関係」ですが、もし外で飼っておられるのでしたら、万難を排して室内飼いとされる のが第一歩という気がします。接触時間と密度、相互の信頼感が違いますから。 で、「対決シチュエション」以外の状況で、上下関係を認識させるため、お座りさせておいて 背後から抱きしめる、膝に抱き上げる、ソファやベッド、じゅうたんなど柔らかい場所で 犬を仰向けにして腹をなでさする、餌は一口ずつ手から与える、などをされてはどうでしょう。 また、マズルコントロールなどももちろん有効だと思いますが、手を使った体罰は散歩中に 拾い食いしようとする瞬間などには、しゃがまなくてはいけないぶんだけ遅れて間に合わない こともあります。蹴るのも一案です。 もちろん、痛い思いをさせるために強く蹴るのではありません。年配の犬が若犬を 叱るときに、肩や腰を相手にぶつけるのを真似します。人の足の小指からすねの外側 にかけてで、犬の肩を柔らかく蹴ります。この時、リードを引っ張っては危険です。 あるいは、犬が口にしようとしているものを踏んでしまうのも手でしょう。 「拾い食い」は上下関係が確立した後でも、矯正困難なこともあるかもしれません。 咥えているものを取り上げる、ことはまだしも、咥えてしまうこと、死んだ動物や 獲物の糞を口にするのは。柴犬もいろいろありますが、野生味が強い個体だとすると、 あまりにも自然な行動ですから。ヒトが先にそうしたものを発見して近づけないのが一番 かもしれませんね。 取り上げるほうは、食事中に餌皿に触っても怒らない(ワンコそばのように一口ぶんずつ餌皿に入れてやる、などで)、 ボールなどで「咥えろ」「離せ」を教えれば実現可能ではないかと思います。 放すのはみなさんご指摘のように危険が大きいので、よほど慎重に訓練されることを お勧めします。「ネコが走って逃げても追わない」ぐらいにならなければ事故の可能性が かなり残りますものね。 10メートルぐらいのリードで呼びの訓練を徹底した上で、ドッグランなどの囲いの 中でさらに徹底、外で放すのはその後かと。2人一組のほうが効果的でしょう。呼んでいる人の ほうに犬が向かいそうにないと思われたときには放さないことができます。 また、呼んで来たら、再度放す、のを、犬゛帰りたくなるまで繰り返すのが肝要だと思います。 「呼んでいる、けれど行ったら楽しみは終わりだ」と犬に考えさせないように。 「呼んでいる、行ったら楽しいこと(おやつ、なでてもらう)がある、その後もまた走れる」 と思ってもらえばうまく行くでしょう。 電気ショック首輪も考慮するほうがよいように思います。虐待ぽくてイヤですが、 事故よりはマシでしょう。ショックの強さが大きな範囲で、細かいステップで調節できるもので、 かつ、警告音が設定できる製品ならば、許容できるのではないでしょうか。 一度、警告音とショックの関係を理解すれば、後は警告音だけで止められます。普段はショック は使わなくなり、けれど、犬が非常に興奮した時などはショックという奥の手も残ります。 動物の死体を食べる野生味の強い個体だと、いずれ、故意に飼い主を無視することがあるでしょう けれど、そうした機会に、「飼い主の見えざる長い手」を実感させると、うまくいくと 思います。(飼い主とショックを結びつけさせない使い方を薦めるかたもおられます) それと、放す場合も、犬を自由に走らせるのはお勧めできません。飼い主がリーダーシップを 放棄したことになってしまいます。くさむらにボールを隠しておくなどして、「行け」「右」 「左」「前へ」「捜せ」「持ってこい」などと、飼い主の指示にしたがって走らせるのが良いと思います。 適切な課題がないと、勝手に課題を見つけてしまいますから。 偉そうに書きましたが、むろん、万能な方法ではないと思います。多少ともご参考になれば・・・。 ご愛犬との間にいい関係を築かれることをお祈りしています。 |
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