獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200009-19

いろいろ。長文失敬。
投稿日 2000年9月12日(火)01時24分 はたの

>虐待
 より強い対応を警察に求めていくしかないのではないでしょうか。新動愛法にもとづいて正式に被疑者不詳で告発するなど。専門のサイトにご相談なさるとより詳細なアトバイスが得られるのではないかと思います。

>ボストンテリアのアレルギー
かゆみがひどいなら、迷っている暇はありません。ステロイドを「うまく」使うべきです。副作用があるかもしれませんが、少々の副作用より、かゆみが減じて安眠できることのほうがずっと大切です。私はアレルギーのイヌは飼っていませんが、私自身がアレルギー持ちです。パッチテストでは、食物アレルゲンは幸いになかったものの、接触性のアレルゲンはほぼ何にでも反応しました。ひどかったときは、主治医のアレルギー専門医が見たことのある中でも5指に入る重症、シーツは一晩で板のようになる、要は重症例のサンプルとして本に出ている写真のような具合でした。かゆさやかゆさからくる不眠がどんなに辛いか熟知しています。ご本人もアレルギー持ちの今の主治医にたどり着く前、「かゆくても我慢しろ」と他人事のようにいう医師に対して感じた怒りと絶望感は忘れることはできません。かゆみを減じることを最優先してください。「外用」のステロイド(と適切な抗生物質)の軟膏またはクリーム(クリームは基剤そのものが刺激性の場合もあるので、クリームでなくてはならない特別な理由がないなら軟膏が御勧め)は、アレルギーを患っている本人、本犬にとってはまさに福音です。副作用があるとしても、効果に比べたら微々たるものです。副作用の絶対量そのものも、内服剤とちがってごく少ないものです。内服剤も、使用開始時と終了時の量のコントロールを専門の医師の指示どおりにすれば、やはり、副作用より効果が大きいと感じられます。単に「x日分」といって出すのではなく、感作が起きなくなるまでに必要な長期間、しっかりと計画性を持って(ずっと同じ量ではなく、漸減させて終える)、といった、「ステロイドの使い方に詳しい」獣医師に受診することが大切でしょう。
親や飼い主の「ステロイドは恐い」という思い込みで、非ステロイド療法に拘るのは、本人本犬にとっては地獄です。サイトも拝見しましたが、「ステロイドの副作用」とあるるのが本当にそうか、疑問です。ステロイドで抑えられていたのが中止したために悪化した可能性も無視できません。非ステロイド療法を短期間試してダメなら、ステロイドを使ってやってください。他人事でなく、そうお願いしたく思います。
非ステロイドの自然療法、いいフードへの変更は、第一選択としてはいいでしょう。それで治ることもありましょう、御同慶のいたり。が、合成保存量がなければいいってものではありませんし、自然療法なら副作用がないってことでもありません。自然療法に拘って「治療法ショッピング」するより、「うまくステロイドを使いこなせる」主治医を見つけるほうがずっとよい、と思います。

>ゴールデンの初歩的なしつけ方法
8ケ月ですか。かわいい盛り、そしていたずら盛りですね。
どんな飼いかたをしておられるのか、なにに困っておられるか等の情報がないと、私に限らず、みなさん、何を書いていいのかお困りだろうと思います。一から十までとなると膨大な量になります。何もしておられない、とはいっても、日々の接触の中での無意識の働きかけが皆無とは思えませんし。
私見としては、家具をかまれようが粗相されようが室内で飼うこと、が、まず御勧めです。それと、甘やかさず、かといって叱りすぎないこと。抽象的で恐縮ですが。
また、うんとたくさん愛してやること、でしょうか。うんと愛してやればトラブルは少ないものですし、トラブルが一端発生しても修正が容易で、こじれることが少ないものですから。

>もりまこ様
幸せなスタートを切られたようで何よりです。たっぷり愛してやってください。


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