獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200012-5

カメさん、ごめんね。
投稿日 2000年11月8日(水)23時12分 やぎねこ

やぎねこさんちはわにが来る前から、カメがいました。
甲羅の直径が10センチ以上はある、なかなか大きな子でした
(でも、名前はない←決まらなかった>笑)。

ある日のこと、庭に出たやぎねこさんは、わにと目が合いました。
それが、どうも妙な感じなのです。
たった今まで、何かをしていたけど、人が来たから、ちょとばかし
止めました……、って云うか、いつもなら、しっぽをぶんぶん振って、
すっ飛んでくるのが、一箇所にいて、ちらちらと何かを見ているのです。
(はて?、ねこでもはいってきたのかしら?)
と、そばにいくと、そこには、カメがいました。
水槽に入れているのですが、ときどき脱走してくれるので、また出たのか、と
水槽に戻そうとして、異状に気付きました。
甲羅に、穴があいているのです。
それも、2〜3箇所。

……そう、わにが噛んだ跡でした。

「だめでしょっ!」
叱りとばされて、申し訳なさそうに鼻面を寄せてきましたけれど、
甲羅の穴の塞ぎ方がわからず、結局、そのまま水槽に戻すだけでした。
おわびに、イカもちょと。

しばらくして、母が水槽の辺りが異様に臭いと云い出しました。
食べ残したイカが腐ったかな?、と思って、水槽を洗いかけて、
初めてカメが死んでいるのに気付きました。

噛まれたショックでなのか、そこからばい菌がはいったのか、それは
わかりませんが、可哀想なことをしました……。
わには、お散歩中に畑にケイフンが撒いてあると大喜びで飛び込んでいく子です、
固くて生臭いカメは、さぞ魅力的なおもちゃだったのでしょう。
あと980年は生きられたかもしれないカメだったのに……。
ごめんね。

改めて叱り直されたわには、なんことかわかんないんですよね。
突きつけられたカメの臭いを、また喜んでいる姿が情けなかったです。

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