獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200102-91

reおしえて・・・/ペットフード
投稿日 2001年2月28日(水)14時30分 はたの

獣医師ではありませんがご参考まで。

イヌのトイレのしつけは焦らないのが肝要です。「1ケ月ちょっと」ではできなくて当たり前です。早く教えれば早く覚えるというものではありません。ある程度からだができあがらなければいくら教えても無理で、「教える」ということがプレッシャーとなる悪影響のみが生じます。
特に、「粗相したから叱る、怒る」のは最悪です。たとえ目の前で失敗しても(おとなにってからでさえ)、叱ってはいけません。黙って片付けるのです。粗相を叱ると、粗相がいけないとは理解してくれません。排泄を叱られたと思ってしまいます。人が近くにいると排泄しなくなる、ひいては、トイレの習慣付け全体が困難になります。
当分の間は、どこで排泄しようとも、排泄したことを誉めてやってください。子犬にとって排泄はかなり緊張する大仕事なのです。ヒトを含むサル類のように気軽に垂れ流すことはできないのです。
そして2ケ月すぎぐらい、野生だったら巣穴から出るくらい、になってから、外なりトイレなりを教えましょう。このときも、失敗は一切叱らず、そこでうまくできたときに誉めるだけにします。
中には完璧になる個体もいますが、成犬になってからでも時には失敗することがあるのがイヌという生き物です。トイレを覚えてからも叱らないようにしましょう。叱っても改善されませんから。イヌとはそういう生き物、と諦めて、されたくないところはビニールシートで覆うとか、されたら片付けるとか、のほうが、心の平安が保てます。

ペットフードにもいろいろあります。分け方もいろいろありますが、とりあえず。
1 いわゆる大量生産品(価格やイメージはいろいろ)。
2 いわゆるプレミアム・フード(少し高価)。
3 いわゆる「自然な材料を使った」もの。

個人的には、2の中で、「同シリーズ中に用途別(年齢や必要カロリー別)の製品がある」かつ、「動物病院でのみ販売される治療目的フード」を出しているメーカー、のものを使っています。
1は、イメージが高級でも不安・疑問を感じます。
3も、すべてがそうでないにせよ、「フードに対する飼い主の不安感や罪悪感を商売に利用している」感のある例が見られるので、あえて試す気にならないので。
粗悪なフードもあります。よいとされるフードでも完璧ではない可能性があります。しかし他方、(ご指摘のレポートがそうだ、というのではありませんが)フード批判の中には特定の意図を持ったものもあります。
なるべく多くの情報に接されることをお勧めします。


◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。