獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200112-88

Re:タローのその後
投稿日 2001年12月12日(水)10時52分 パールちゃん

タローは『ショウジさん恋しい病』ですね。
見ていないとゴハンも食べないということは、
ショウジさんがどこかへ行ってしまうと思う心配が強いんだと思います。
迷子になってうろついていたときの不安がよほど強烈だったんでしょうね。
そこへ現れて優しくしてくれたショウジさんに身も心も頼り切っているんでしょうね。
ここは気を入れてちょっと厳しく「待ってろ」を教え込む必要がありますね。

「待ってろ」の練習方法は今までにいろいろ書きましたが、
ショウジさんの言うことをきちんと守るためにも、
おすわりやお手など簡単なことを含めてしつけの機会を日々もつようにしてみてください。
ショウジさんの言うことをちゃんと聞き分けるのが課題です。
すべての動作の前に、「タロー、○○だ、おすわり」と声をかけます。
○○には、「散歩」「ゴハン」「遊び」「待ってろ」などが当てはまります。
散歩は、ショウジさんの言葉を待って、おすわりをしてからでないと行けない。
ゴハンも、ショウジさんの言葉を待って、おすわりをしてからでないともらえない。
その応用で、鳴かずにおとなしく「待っている」ことを練習させます。
おすわりをさせて「待ってろ」をさせても、その姿勢に疲れれば寝そべるから大丈夫。
ショウジさんが留守の間はお母さんも同じようにタローへの声かけとしつけをしてください。

散歩のときグイグイ先へ進んでしまうのはオス犬の常で、
引っ張っちゃいけないしつけをされていないからです。
誰にでも尻尾を振ってついていきたがるのは、
タローが人間大好きな明るい性格の証拠ですね。
そういうところはすごくビーグルらしいなー。

この2ヶ月、ショウジさん自身も「飼い主、見つかるかなぁ」という気持ちだったはずです。
飼い主が見つかればいいなと思いつつ、そうなると「タローとはお別れだなぁ」という気持ちがあったはずです。
その宙ぶらりんな気持ちがなんとなくタローへの接し方にも出て、
タロー自身、自分はどうなるんだろうと不安で過ごしていたんじゃないかな。
だから、鳴いてしまうことが多かったんじゃないかな。
今までよりも厳しくタローをしつけるということは、
もう飼い主は見つからないというあきらめと、うちの子にするという決断を意味します。
うちの子にするぞとタローに宣言してやることで、タローの不安はなくなりますね。
分離不安の強い子はうまくしつけをすることで人との絆の深いよい愛犬になります。
人間べったりは、犬の不安や不満をわかってあげることで改善できますよ。



◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。