獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200112-93

re室内犬に
投稿日 2001年12月13日(木)13時52分 はたの

獣医師ではありませんがご参考まで。
 外→中は、中→外よりはずっと簡単だと思います。
 現状でご愛犬が落ち着きがないのは、性格や年齢もあるでしょうけれど、ヒトが好き、なのに外飼いでヒトとの接触が少ない、接触時にはうれしくてたまらなくて大騒ぎしてしまう、というのも少なからず含まれているのではないでしょうか。
 と、元の性格由来の部分はともかく、年齢による部分はもう1年もすれば落ち着きますし、ヒトの接触不足からくる部分も室内に入れてしまえば解消されます。
 注意点としては、噛まれるとヒトが困るもの、イヌが危険なものを片付けます。犬小屋をお使いなら、よく洗って部屋の片隅に。室内用のケージ/クレートに替えるのはイヌが落ち着いてから。小屋/ケージは、当初は閉じ込めるためには使いません。むしろイヌの聖域、避難場所として、そこへ逃げ込んだら叱ったりもしないようにします。「ハウス」の命令でそこへ入らせるのは、イヌがそこを聖域だと認識してからにします。もっとも、ちょっとした片隅をイヌが自分のスペースと確保したなら、新たに室内用ケージを導入せずに犬小屋を撤去してもかまいません。
 室内に入れた当初は、うれしくてうれしくて、でも、今までは禁止されていたことですから不安で、せっかくの幸せが逃げて行ってしまわないか(再び外に追い出されないか)不安になるはずです。叱るのは当面控えます。もともと興奮と不安が強い状況下でヒトが強いプレスをかけたら、イヌも処理しきれなくなりますから。ですから、叱る必要がないように室内を整えておいて、しっかり愛してやりましょう。もし私だったらベッドに呼んで、あるいはイヌとともに床で毛布を被って、抱いて寝ます。暖房を弱めにしておくのが良。そうやってイヌに、「室内に受け入れられたこと」を伝えます。
 やっていいこといけないことなどの、室内生活のルールを教えるのは、イヌが室内に受け入れられたと実感できて安心してからにします。「最初からきちんとしないと悪いクセがつく」なんてことはありませんからご安心を。ゆったりと大らかに寛容に始められるのがよいと思います。

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