獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200205-38

Re:フィラリア症予防薬について
投稿日 2002年5月10日(金)17時30分 パールちゃん

あーちさんへ。

1)薬の形状について
フィラリアについての効果の違いはありません。
錠剤だと飲ませたあと飼い主が見ていないところで吐き出したりするので、
粉剤のほうが摂取確実性が高いとD獣医は判断されたのだと思います。

2)血液検査の必要性について
昨シーズンの最終投与月が大切です。
蚊がいなくなった1ヵ月後までちゃんと予防薬を飲ませていたのなら、
次シーズンの血液検査はしなくてもほぼ大丈夫。
科学的には、犬が蚊に刺されてから90〜120日後の間に予防薬を投与すればいいので、
血液検査から予防薬の投与まで12日間の日数があっても安心です。
ただC獣医の「11月まで」というのはちょっと最終が心配です。
あくまでも個々のおうちの【蚊がいる時期】を目安にしなければなりませんから。
おうちの立地や環境、飼い方によって投与期間は違います。
早くから暖房器具などを使うと室内で生き延びる蚊がいます。
そういう蚊がクリスマスになっても犬を刺すことがありえます。
だから、「何月から何月まで投与」と限定はできないんです。
ここ最近の暖冬だと、うちでは1月初旬を最終にすることが多いです。
獣医さんに「もういいんじゃない?」と言われても、
「12月も刺されてましたもーん」と言って薬をもらっています (~0~)v

今年は全国的に春が早かったですから、蚊の活動開始も全国的に早かったでしょうね。
早めに今シーズンのフィラリア予防を始めるほうがいいと思います。

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