玄関に入れてももし鳴くようなら、
りんママさんのアドバイス通り、見に行ったらまた元と同じですよー。
とにかくさみしいのです。まだおチビさんですから。
お父さんがいくらたたいても子犬にとってはそれはうれしいことなのです。
さみしい思いをするよりも、たたいて相手をしてもらえるほうが、
痛いけれどずっとうれしいのです。
お父さんにお伝えください。
夜中に行ってたたくと何度でも来てほしいからますます鳴く子になるよって。
仔犬がかわいそうだから言っているのではありません。
それが犬の習性なんです。

拾った当初はおびえて隠れるような子だったんですよね?
ってことは、それまで人間にかわいいかわいいされたことがない子だと思うんです。
それがカイさんに拾われてやさしくされたのでうれしくってたまらないと思うんです。
だから、さみしがりやの甘えんぼさんなんですよ。

このままだとますますさみしがりやの甘えんぼさんになってしまいます。
それはそれでかわいいのですが、
誰かがそばにいないと不安で鳴き続けるような犬になってしまいます。
大きくなってからも玄関にずっと置くことができるならいいですが、
今は玄関でいずれ外に出すということなら、もう一度考えてください。
その子にとっては玄関をいちばん安心できていちばん幸せな居場所にしてしまうと、
「もう大きくなったんだから今日からお外ね」とはいかなくなるのです。
飼うと決めたら、大きくなったときにどこを居場所にするかまでをよく考えて、
そのためのしつけを今から少しずつしておいたほうがいいと思うんです。

散歩に行ったり行かなかったりはやっぱりダメです。
たとえ5分でも10分でもいいですから、「さあ、散歩だよ」という時間を、
毎日規則正しく作ってあげてください。
犬は散歩とゴハンの時間を基本にして生活リズムをもちます。
そのリズムの中に、「散歩にも行ったし、ゴハンも食べたし、さ、寝よう」と、
夜は静かに眠るというリズムを犬は自分で作りますよ。