> 母乳を少しとって紙につけてみると中性に近いアルカリ性でした。

弱アルカリ性ですね。
よかった・・・それなら大丈夫そう。
これが石鹸と同じくらいのph9〜10アルカリ領域になると危険乳です。
試しに石鹸(今どきの弱酸性石鹸ではなく、昔からある普通の固形石鹸よ)を水で濡らして、
そこに水質検査紙をくっつけてみてください。
そのときの反応色と同じくらいの色が母乳でも出たらぜったいに飲ませてはいけないアルカリ乳です。

母犬と仔犬をいっしょにしておくと、子はどうしても母乳を飲んでしまうし、
母も飲ませようとするので、完全人工哺乳ってすごく大変です。
かといって母と子を離してしまうのは母の精神上も子の教育上もよくないし・・・。
なので人工哺乳で仔犬が満足するくらいたっぷり与えて、
母乳は多少なら飲んでもいいよという状態がベストです。
となると多少なら飲んでもかまわないかどうかを獣医さんに判断してもらわないと。
ここが母の健康と子の生死にかかわる肝心なところです。
こればかりは文字だけのアドバイスではどうしようもないので、
ぜひ獣医さんに行ってくださいね。

哺乳ビンでうまくミルクをあげるコツは、仔犬をうつ伏せに近い姿勢にさせて与えることです。
母乳を吸っているときと同じような姿勢ってことですね。
仔犬をうつ伏せ状態で手に乗せ、胸で抱え込むようにして抱き、
頭だけ持ち上げるような姿勢にさせて哺乳ビンをくわえさせます。
仔犬を乗せた手の親指と人差し指を輪にして仔犬の首を固定してやると体が安定しますし、
前足で手をモミモミしてくるので母乳を飲んでいるときと似た感覚にさせることができます。
ミルクの温度は母犬の体温と同じくらいがベストですので、
40度になるように作って一呼吸おいてから与えるとちょうどいいと思います。
たっぷり飲んでうつらうつらしはじめたら満腹サインです。はい、ごちそうさま。
頭を上にお尻を下にして背中を軽くたたき、ゲップまたはアクビをさせて終了。
人間の赤ちゃんにするのと同じです。

ママ犬の健康にも気をつけながら、がんばってくださいねー、子育て。
仔犬は生後何日ですか? 　何匹?