友人から聞いた話です。その友人の友人が、山に遊びに行ったとき、野良犬２
匹がいたそうです。１匹は人間を警戒して寄り付かなかったのに、もう１匹は、
尻尾を振って寄ってきたそうです。それがMダックスなんだそうです。警戒して
いるワンちゃん(柴かなんかのMIX)に促されるように去って行ったのですが、
友人が車に乗り、走り出すと、ダックス君だけ、後を追ってきたそうです。友人
は、そのダックス君を保護し、ふもとの村の2〜３人の人に尋ねたそうですが、
心あたりなく、しかたがないので、家の近くの交番に届けたそうです。その人は、
動物を飼った事がないそうです。交番の話によると２〜３日預かって飼い主があらわれ
なければ、しかたがないが保健所送りと聞かされました。３日経ち交番に電話し
てみると、後３０分で保健所の人が引き取りに来るといわれ、自分を頼ってきた
ワンちゃんがそんな事になったのではと、あわてて引き取りにいったそうです。
ロン毛のダックス君は、耳の下の毛が毛玉になっていたとか。その友人いわく。
『もう私この子に１万円も使った』のこと。でも、とてもいい子で、トイレの
躾をしなくても、散歩を待って、用を足してくれるそうです。男の子なのに、
家にいるときは、いつもからだのどこかを友人に触れているそうです。友人は、
今はかわいくてしょうがないそうです。ダックス君がどうしてそうなったのか、
それはそのダックス君だけが知っているわけですが、今度のご主人に、一生懸命
かわいがってもらおうという気持ちを察すると、涙が出てきます。
　何らかのアクシデントでそのダックス君と離れ離れになった前のご主人さま、
そのダックス君は、優しい人を見つけて幸せに暮らしているそうです。

　私たちは、その前のご主人の立場にならないよう、見知らぬ土地に連れてった
ワンちゃんには、いくら慣れていても、万が一、雷とか、大きな音に驚く
とかして、制御できなくなる事を考えて、必ず、リードをつけましょう。
今回のような、優しい人にめぐり合えるなんて、そうそうあることではない
のだから。