わんこを丸刈りにしちゃうと、直射日光や高温の熱をモロに受けちゃうんですよね。
犬の毛ってうまくできているもんで、暑いなりに寒いなりにちゃんと環境に合わせて換毛します。
冬毛から夏毛に変わって、そのあとまだこれじゃ暑いなと感じたらまた抜けます。
暑そうだからと人為的に毛を刈るのは、犬に備わっている温度感知センサーを乱してしまわないかしら?
暑さ対策・寒さ対策に必要以上に人が手を出してしまうのは、環境の変化に対して犬を弱くしてしまう気がします。
犬のためというよりも、人間から見て暑苦しいからという理由で毛を刈るなら別ですが。

舌を出してハーハーしているのも、人間から見たら苦しそうに見えますが、
暑い日に人間が汗をかいて体温を下げているのと同じことなので、耐えがたい苦しさではありません。
むしろ、ハーハーするのが健康な犬の夏の姿です。
舌や歯茎が紫色になったり白くなったり、また頭をのけぞらせて浅く早い呼吸になる病的なハーハーと、
夏の自然なハーハーは別のものとして考えたほうがいいと思います。

水をかけても皮膚まで水が浸透しないと体温自体を下げる効果はありません。
かえって水をかけることは毛の蒸れを引き起こして皮膚病の原因になりかねないので、
犬に行水は百害あって一理無しだと思います。

犬は毛の薄いおなか部分からいちばん体温を放出するので、
ひんやりしている場所があればそこにおなかをベタ〜ッとつけ、
ひんやりしている場所がなければあお向けゴロンしておなかを外気にさらして体温を発散します。
外飼いの子の場合は直射日光を避け、風通しのよい場所に置いてあげればOK。
コンクリ敷きのところはコンクリそのものが熱を蓄えてしまうので、
足をはさんだりリードがからんだりしない工夫をしてスノコなどでかさ上げしてあげるといいです。
家の中を自由に移動できる子は自分でいちばん快適な場所を見つけますから、好きにさせてあげるのがいちばんです。

うちの暑がりNo.1の子はトイレ(人間のよ)の便器におなかをつけてお昼寝します。
トイレは家の中で北側にあるからすずしいし、便器はひんやりしてて気持ちいいみたい。
「昔ながらのポッチャントイレで和式便器ならあんた落ちてるよ」状態です。
夏の昼間、うちのトイレのドアはいつもオープンです。