獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200303-101

Re:しこり
投稿日 2003年3月30日(日)01時48分 パールちゃん

らんさんへ。
心配ですよね。
うちの♀11歳にも同じようなしこりがあります。

統計的に犬のおっぱい近辺のしこりのうち半数は乳腺の単なる肥大で、
乳腺炎といわれるものです。
発情期だけ大きくなったり、あるいは発情に関係なく、
できたり消えたり大きくなったり小さくなったりします。
乳腺炎は腫瘍ではありません。
乳腺炎以外のあとの半数は腫瘍で、腫瘍のうち半数は良性腫瘍、残り半数が悪性腫瘍いわゆるガンです。
乳腺炎はごくまれにガン化することもありますが、たいていは問題のないものです。

乳腺炎なのか腫瘍なのか、腫瘍ならば良性なのか悪性なのかを見極めるには、
組織を取って細胞診断をするのがいちばんです。
その前の簡単な検査として、
しこり近くの乳首を絞って乳汁成分を採取し、顕微鏡観察したりする方法もあります。

血液検査と触診をして異常無しと言われた病院で、
今後どのような注意の仕方をすればいいか聞きましたか?
しこりが急に大きくなったり、さわった感じがデコボコになってきたりしないかを
観察してください、というようなことを言ってくれるはずですが。。。
もし言われなかったのなら、注意すること、観察のポイントを改めて聞いてみてください。
「別にいいよ、異常無しだから」なんて言われたら病院を替えてみることをおすすめします。
飼い主の心配にきちんと応えてくれる病院のほうが安心ですからね。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。