イヌ掲示板過去発言No.1100-200303-9
マイクロチップ |
投稿日 2003年3月5日(水)04時46分 パールちゃん
蒼人さんへ。 アメリカでは所有権をはっきりさせておくことにメリットを感じる人が多いから マイクロチップが普及しつつあるのではないでしょうか。 訴訟王国では物的証拠は重要ですからね。 日本でマイクロチップが普及しないのはメリットが感じられないからだと思うんです。 迷子探しの手段としては、外から見てわからない埋め込みチップより、 首から名札を下げているほうが飼い主判明には有効だと私は思います。 名札なら誰もが瞬時に読めるので「お宅の犬では?」と早々に連絡が取れます。 でもチップは、マイクロチップというものが存在することを知っていて、 その犬にチップが埋め込まれているかもしれないと気づく必要があり、 次に、読み取り機を取り寄せる、あるいは読み取り機のあるところに犬を連れて行く必要があり、 さらに犬をじっとさせて読み取り機を感応させる必要があります。 つまり、とても手間がかかるややこしいことをしないと飼い主に連絡ができないのです。 だから、チップは迷子探しの最善策とはいえないと思うのです。 犬を捨てようとする人たちは身元が特定されてしまう証拠は残したくないでしょうから、 チップなんてもってのほかでしょう。 最初から埋め込まないし、埋め込んであっても取り去ってから犬を捨てるでしょう。 ん〜、迷子早期発見や捨て犬防止のためにはチップは役に立たないと思うんです。 じゃどこにメリットをもたせるかというと、 アメリカのように所有権をはっきりさせたい場合と、 純血種血統などの詳細情報をチップにメモリーする場合が考えられます。 でも、そこまでするという必要性は日本では低いような気がします。 避妊去勢やチップ埋め込みの義務付けは、 犬を物とみなしている法律の下ではむずかしいでしょうね。 せめて準住民くらいの扱いになるなら義務付けもできるかもしれませんけど。 でも、そうなったらなったで一元化してお役所に管理されてしまう不自由が生まれるかもね。 法に守られるということは法に縛られることと紙一重ですもんね。 |
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