イヌ掲示板過去発言No.1100-200307-100
Re:犬の訓練(アイコンタクト)について |
投稿日 2003年7月21日(月)03時45分 パール
aspipapaさんへ。 目を見るのは上位の者が下位の者に対して威圧したり警告したりするときです。 イヌもヒトも同じです。 ヒトが相手の目をじっと見るのはラブラブの恋人同士あるいは喧嘩寸前のときくらいですね。 どちらの場合も、相手の気持ちに負けまいと目で必死さを強調するのですね。 AイヌがBイヌの目を見るのは「オレのほうが強いんだぞ。わかってるのか?」のサインです。 そのときBイヌがAイヌの目を見返すと「なに言ってんだ。強いのは俺のほうだ」を意味します。 BイヌがAイヌの目を見ずに目をそらせば、それは「はい、あなたのほうが強いです」のサインです。 目を見返すことは上位と下位の関係の混乱させることになります。 訓練におけるアイコンタクトは、それを逆手に取ったものです。 チラッと一瞬のアイコンタクトによってイヌに劣位を自覚させ服従を命じるわけです。 そしてそのあとコマンドを発してボスの言うとおりのこと≠させるのです。 ですから、目を合わせたこと(反逆の気持ち)を誉めてはいけません。 目を合わせたあと目をそらしたこと(服従の気持ち)を誉めなければなりません。 クリッカートレーニングにおいて、『視線が合ったら「カチン」』をすると、 「なに言ってんだ。強いのは俺のほうだ」とイヌが思った瞬間にカチンすることになってしまいます。 アイコンタクトの瞬間にカチンすると、カチン=反抗を許すサインになってしまうわけです。 カチンは目をそらしたとき=服従=褒めのサイン、にしないと本当の目的は達せないのです。 このカチンのタイミングはけっこうむずかしいと思います。 |
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