コロスケ父ちゃんへ。
ドッグフードの色を見て野菜の成分が足りないように思うのは、
「野菜を摂らなきゃだめよね」というニンゲン感覚からですよね。
ニンゲンとイヌはそもそも体の仕組みが違うんだというお話をひとつ。

人間と暮らすようになって雑食に適応しましたがイヌはもともとは肉食獣です。
肉食獣は必要なビタミン・ミネラル類を獲物の内蔵から摂取する体の作りになっています。
少ない量を食べて効率よく栄養を吸収するのですね。
たくさんの量を食べ長く腸に留めて栄養を吸収しなければならない草食獣と違い、
肉食獣には長い腸は必要ありません。だから身軽でいられます。
身軽なほうが狩りをするのに適しています。
身軽・獲物を倒す・内蔵を食べる・効率よく栄養吸収・腸が短くて済む・体重が軽い・身軽、というわけです。
イヌは穀類や野菜からの栄養も吸収はできますが、それらの栄養は充分に吸収されるまえに腸を通過してしまいます。
��イヌに野菜�≠ﾍ栄養としてよりも腸のお掃除役としての役割のほうが大きいのです。
ドッグフードでも手作り食でもどちらでも犬が健康でありさえすればいいのです。
よく食べよく遊びよく眠り、よい排泄とよい毛艶を保つ食習慣を見つけてあげられればそれでいいのです。

ドッグフードのなかにはホウレンソウの緑やニンジンの赤に似せた色がミックスされているものがあります。
ドッグフードの粒がお魚や骨の形に加工されたものもありますね。
それらは飼い主心理をとてもうまくとらえた優れものです。
野菜も食べさせたい、お魚もお肉も食べさせたい、毎日毎日茶色の粒々だけじゃかわいそう、
そう思ってしまいがちな飼い主にとって色や形状が工夫されているドッグフードはグッドフード(笑)です。
かくいう私も、見た目に納得なそういうフードを選びます。
そのうえ、でもやっぱりそれだけじゃかわいそうと思ってしまい肉などを茹でて混ぜたりしています。
おいしいものを工夫してあげてると思うための自己満足なんですけどね。どーにもやめられない(苦笑)
袋からザラザラ〜ッと出して「はい、どうぞ」じゃ自分がつまらないのよね。
作ってあげてるって思いたいためにやっていることなのよね。
肉を乗せなきゃ食べないという事態は避けなければならないので肉の量や混ぜ加減には気を遣います。
それがまた楽しかったりして (^^;)
飼い主の自己満足につきあいつつ、犬たちは毎日よく食べてくれますから、ま、いっか。