フィラリアの話題だったのでちょっと昔話をさせて下さい。
30年前、1匹のコリー犬を飼っていました。鍵っ子だった私は学校から帰ってきて、「エル」と遊ぶのが楽しみでした。
5歳になった時、突然エルが倒れるようになりました。
最初は転んだのかなと思っていたけど、2 3度倒れるのを見た時、さすがに心配になって、父親に頼んで近所の
獣医さんのところに連れて行ってもらいました。
その時までフィラリアの存在すら知らなくて、ホルマリン漬けの成虫を見せられて、
「これが心臓に入っているんだよ。でもこの注射をすれば治るからね」そう言われました。
あの時の記憶は鮮明です。「あ、良かった治るんだ。」そう信じていましたから。
体重も量らず、何の検査もせず、1本の注射をされました。
家に帰ってくる頃にはエルはもうぐったりしていました。
はぁはぁ息をして、とても辛そうでした。
すぐにその獣医さんに電話をしたけど、「今体の中で虫を殺しているからだよ。
お水をいっぱいあげて、生卵を飲ませてね」

それからは今も思い出したくないです。苦しんで苦しんで次の日死にました。
いまだに、あの「助けて、苦しいよ」と訴える目が忘れられません。

今ゴールデンレトリバーを飼っていますが、もちろんフィラリアの薬は与えています。
きちんと飲ませているけどトラウマになっているのでしょう・・・。
いまだに春先の検査の時緊張します。
先生の「大丈夫です」の言葉が聞けるまでは心配で心配で。

今は薬を飲ませるだけで予防できるのです。
犬を飼っている皆様に是非お願いしたいです。
エルのように苦しむ子がいませんように・・・・と。