母乳をいつまでも与えてると大きくなりすぎるなんてウソですよ。
母乳は、母犬が自分で「もうやめましょう」と判断します。
それまで自由に飲ませておいてください。
仔犬に歯が生えてくると吸い付かれるおっぱいは痛くなります。
その感触で母犬は「そろそろ離乳させなきゃ」と判断するのです。
でも仔犬はいつまでもおっぱいが恋しい。
「もうやめなさい」「やだー、もっとー」「ダメよ」「飲みたーい」「もう、だめなのっ」、
そのやりとりが仔犬にとって大切な勉強になります。
なんでも思い通りにはならないこと、我慢をしなければならないことを覚えるのです。
母犬が弱ってしまったり、母乳の出が悪いのでなければ、
まだ離乳食を与え始めるのには少し早いです。
あと1週間か10日、場合によってあと2週間は母乳だけでいいんですよ。
離乳食開始の目安はだいたい生後6週過ぎてからですからね。
それと、母犬と仔犬を隔離してはいけません。
少なくとも生後2ヶ月までは母犬や兄弟姉妹たちとくっついていっしょに暮らし、
いろんなことを勉強する機会が必要です。
これって犬の幼稚園みたいなものです。
目上の人(犬)へのご挨拶の仕方や、同年齢の仲間とのおつきあいの仕方、
していいこととしてはいけないこと、ごめんなさいの言い方、
そういうことをぜんぶ、この時期に仔犬は覚えるのです。