獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200310-269

Re:2匹をうまく飼うには?
投稿日 2003年10月28日(火)15時28分 パールちゃん

陽太さんへ。

その状態でいっしょにするとおそらく芝くんはパピくんを徹底的に攻撃するでしょう。
たとえ相手が気に入らなくても他犬とのコミュニケーションが取れる犬なら
相手が「ごめんなさいサイン」を出せば攻撃をやめますが、
芝くんのその様子では相手に大怪我を負わすだけでは済まないだろうと思います。
事故を避けるには完全に隔離して2匹を会わせないようにしたほうがいいでしょう。
そうしながらじっくりと相手の存在を認めることに慣れさせてください。
世話をする人の衣服についた匂いなどで少しずつ相手の存在を認めていくことはありえます。
でも、存在を認めても、存在を許したわけじゃないので早合点は禁物です。
だいぶ慣れたな、と思ってもけして安易に同室させないようにしてください。

犬慣れしていない8歳の芝と犬慣れしている3歳のパピオン、
う〜、同居がいちばんむずかしい例だと思います。
去勢しているしていないは関係ありません。
陽太さんのところの2匹は、年齢・犬種気質・性格とも最悪の組み合わせです (-_-;)

我が家も成犬オスの同居開始に悩みました。
先住のテリア系雑種約10歳がいる我が家に、紀州系雑種約6歳を迎えいれたのです。
先住オヤジはメス犬や仔犬にはとても優しく犬慣れしていましたが、
新入りの若造の存在はぜったいに許しませんでした。
しかたなく別室に分け、共有スペースの庭へ出すときは完全に時間を分けました。
相手の姿をまったく見せないのはかえってストレスになるので、
ほんの隙間から相手が見えるようにしました。
先住オヤジは隙間から新入り若造をにらみつつ一日中吠えることが何日も続きました。
助かったのは、新入り若造がとても腰の低いやつで、先輩を挑発するような態度をけしてしなかったことです。
いくら吠えられてもひっそりと静かに耐えていました。
そのうち「あいつはたいしたやつじゃねーな」と先住オヤジは悟り、吠え続けるのはやめました。
表面的にはおだやかなひとつ屋根の下≠フ日々になりましたが、
先住オヤジが老いて亡くなるまで、2匹を同室させることは無理でした。

その家に最初からいたほうを優先してあげること、
優先されないほうがスネないよう充分にフォローすること、
この2点が当面の課題だと思います。
ほんとにくれぐれも喧嘩にならぬよう気をつけてくださいね。
敵意に火がついたらドアを破るしガラスも割って突進していきますからね。

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