イヌ掲示板過去発言No.1100-200312-153
Re:多頭飼の不仲 |
投稿日 2003年12月24日(水)01時01分 パールちゃん
さくらさん、まさにその通り! 「『馴染めない』と放棄するのは、 犬同士が馴染むために権勢争いをするのを最後まで見届ける事が出来ない優しい人なのです。」 優しいだけじゃなく、イヌへの理解が足りない人です。 共に暮らしているイヌ同士には、人間にあるような仲良し≠フ関係は存在しません。 いえ、見た目は仲良しに見える関係はあります。 けして喧嘩せず、いっしょによく遊んで、くっつきあって眠るようなおだやかな関係はあります。 でもそれはイヌ同士がお互いの関係に暗黙のうちに折り合いをつけているからであって、 上位下位を争いあう必要が日常生活からリセットされているだけです。 トムリンさんが書かれていたように、犬の行動を飼い主が間違って解釈している場合がとても多いと思います。 ウーウー言い合ったり、喧嘩したり、偉そうにしたり、こそこそ逃げ回ったり、 イヌ同士は一生懸命折り合いをつけようとしているのにそれを不仲だと誤解して、 「こんな状態なら飼えない」と早々にあきらめてしまう飼い主が多いのだと思います。 飼い主はそれを見守る根気をもたなければならないし、見届ける観察力をもたなければいけないと思います。 先住犬を優位に扱ってあげるとうまくいくというセオリーは、 イヌ同士がうまく折り合いをつけるために飼い主が手助けできることのほんのひとつなんですよね。 長い年月の間ずっと上位を保ってきたイヌが気力体力の衰えを見せると、 下位のイヌのなかにはポジション逆転の機を狙う者が出てきます。 そんなとき上位のイヌが何かの拍子に「キャン」と負け犬の声を一声発するだけで、 下位犬は上位犬に総攻撃を仕掛けることがあります。 弱いリーダーに群れを統率させることは群れの存続の危機ですから、 老いたリーダーにはトップの座にいてほしくないのです。 多頭飼いをしていて私がいちばん気を遣うのは、リーダー犬が老いたときの政権闘争です。 |
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