イヌ掲示板過去発言No.1100-200401-62
トムリンさんへ |
投稿日 2004年1月8日(木)03時17分 パールちゃん
犬のしつけは難しく考えちゃうといくらでも難しくなっちゃいますが、 要は犬も人もどちらもが困ったことなしに楽しく暮らせればいいわけですよ。 そのための約束事を教えるのがしつけ≠ナすね。 唸る=ナメられてると思う前に、なぜ唸るの?と考えると、 「お願い、やめて」と犬が言っているんだということに気づきます。 唸ることは許さないぞと力で押さえつけてしまうと犬は「やめて」という意思を伝えられなくなりますから、 やめてほしいことをされたときに警告無しにいきなり噛みつく犬になってしまいます。 致命的な傷を負わないためには、直接攻撃の前に唸って警告を出すのは大切なことなんですよね。 普通はこれを仔犬時代に母犬や兄弟姉妹犬との遊びを通じて覚えますが、 その機会を逃してしまった犬はウーという警告の意味を知らずにオトナになってしまい、 いきなり噛みつく犬になったりします。 唸ることで意思を表明する機会は奪わないほうがいいと思います。 もちろん、ウーからガブッにさせてはいけないので、 警告をどう受け止めていかに状況を緩和させるかは場面場面の対応になりますね。 たとえば、おもちゃで遊んでいてそれを飼い主が取ろうとしたとき、 おもちゃを死守しようとして犬がウーと言ったとします。 本気でウーと言う場合と遊びを盛り上げるためにわざとウーと言う場合があります。 前者はおもちゃそのものに犬の気持ちが向いている場合、 後者はおもちゃを介して人とのコミュニケーションを楽しんでいる場合です。 「あ、ウー言うならもう遊ばないよ」とその場を立ち去ってみてください。 人がいなくなってもおかまいなしにおもちゃを噛んでいれば物に執着している証拠、 え?つまんないよーとおもちゃを放り出して人のあとを追うなら物ではなく人と遊ぶことを楽しんでいる証拠です。 犬は群れ動物ですから、たとえ棒切れ1本でも自分のものにしてひとりで遊ぶより、 取ったり取られたり追ったり追われたりして遊ぶことを好みます。 棒切れにいつまでも固執せず、木の葉っぱ、石ころ、 次々と新しいおもちゃを選び出して遊びを盛り上げようとします。 出せ≠ヘその応用で教えることができます。 おもちゃAを抱え込んでいるとき、もっとおもしろそうなおもちゃBを見せれば、 犬はAを持ったままBに興味を示します。 Bを差し出して犬がAを離した瞬間に「出せ」の声をかければ、 犬は「出せ」という言葉の意味と自分が離した行動を一致させて覚えていきます。 犬に楽しいと思わせながらいろんなことを教えていくのがいちばんです。 遊ぶときは主導権ウンヌンよりも、犬が心から楽しんで遊ぶかに気を配ってあげてください。 そして、犬が疲れたり飽きたりする前に、もっと遊びたいよ〜と犬に心残りがあるうちに、 「はい、終わり。また遊ぼうね」と切り上げるのが、人間大好き犬になってくれるコツです。 わー、長文で理屈っぽくなっちゃいました。 理屈は全部読み飛ばしてくださーい。 |
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