イヌ掲示板過去発言No.1100-200402-1
福ママさん、うたさん |
投稿日 2004年2月1日(日)12時34分 プロキオン
>福ママさん 「陰睾」の際の去勢手術で、腹腔内部の精巣が残されているのであれば、性ホ ルモンの分泌機能は残されています。 体内に存在するため温度障害によって精子の正常な発育が損なわれるというこ とで雌を妊娠させる能力に劣るということで、不妊個体とみなされれています。 動物は、そもそもすべて「雌」なんです。雌の中の特別な形態が「雄」なんで す。雄畜といえども遺伝子は"XY"であって、雌としての遺伝子をすべから く保有していますし、精巣自身も起原が卵巣であったときの機能を残していま す。 雄性ホルモンの分泌や精子の発育には体温よりも低い温度が必要とされている のは、体温と同じ温度であれば、雌性ホルモンを分泌する細胞の方が活発に働 いてしまい、雄としての機能を押さえ込んでしまい、体型や行動も雌化してし まうのです。 陰睾の雄犬において体内に残された精巣が腫瘍化すると流布されている事実は この点について言われていることなのですが、実際には、今述べたように「腫 瘍」ではなく、「機能亢進による過誤腫」であることが多いのです。 # 中には本当に腫瘍化してしまうこともありますが。 さて、前置きが長くなりましたが、雌犬のフェロモンに反応して陰茎が大きく なるのであれば、体内の精巣は雌化しておらず、むしろ雄性ホルモンの分泌が 亢進している段階のように推測できます。 このため、陰茎が大きく膨張した時間が長く持続し、包皮孔の締め付けにあっ てしまい、なお一層、うっ血がひどくなるということのようです。 この状態は望ましい状態では無く、犬にとっては苦痛と痛みを伴いますので、 かなり攻撃的になる可能性があります。 お腹を開いて、残っている精巣を除去するか、包皮孔を形成する皮膚の一部を 切除して孔をもう少し大きくする必要がるかもしれません。イスラム圏におけ る「割礼」です。 雌性ホルモンの分泌が雄性ホルモンの分泌を上回るようになれば、雌犬への興 味は失われて、今回のお話のような事態は起きなくなると思うのですが、それ を待っていてよいかは別問題です。 注射は多分抗生物質です。私もうつようにしていました。あの風船のようにな ってしまった状態を見ていると、やはり抗生物質は必要だなと思いましたので。 >うたさん りんママさんのレスにおいて、言葉は言い尽くされていますが。 フケがあまりに多くでるようであれば、シャンプーの種類を検討された方がよ いと思います。 犬の皮膚は実際のところ、人間の皮膚よりも薄く、外部からの刺激に対して弱 くできています。皮膚からの皮脂の分泌も傷や感染からのバリアーとしての作 用を担ってのことですが、頻繁なシャンプーはこの機能を阻害してしまい、な おかつ、皮膚の「角化不全」を招来してしまいます。 つまり、強すぎる過度のシャンプーは、犬にとって良いことはなにもありませ ん。犬自身の感染防御機能を弱め、フケの生産に努めていることになってしま います。 本来であれば、りんママさんの言われている2週間に1回程度までなのです。 そして、シャンプーも保湿剤が添加されていて、皮膚の角化不全を防止するも の選択する必要があると思います。 フェレットの飼い主さんの間では、その臭気が臭いからと言って、せっせとシ ャンプーに励み、フェレットは皮脂を洗い流されてしまうので、これは大変と さらに臭いのもととなる皮脂の分泌に励み、シャンプー前よりも臭いが強くな るという話が知られています。 うたさんの場合とは異なりますが、昨今の世の中には「清潔症候群」なるもの が存在し、犬の臭いが気になるからという理由で皮膚炎が起きるまでシャンプ ーしてしまう飼い主さんもおられます。 うたさんの場合は、これらとは理由が異なりますので、シャンプーは必要だと 思います。それでも、今述べてきた理由から、その頻度と種類には気を使って あげて欲しいと思います。 |
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