獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200402-11

Re:ヘルニア
投稿日 2004年2月4日(水)00時20分 パールちゃん

トムリンさんへ。
ケージに入れるのは動かないようにさせるためですから、
目的からすると狭いケージのほうが有効です。
横になって手足を伸ばせる面積+飲み水の容器が置けること、
このくらいの最低スペースで充分です。
椎間板に負担がかかるので後ろ足で立ち上がってしまうようなことがないよう、
高さはなるべく低く、上部はふさいでください。
ケージに入れられたことがない子はストレスがたまると思います。
RUNちゃんのような年長でリーダー格の子はメンツやプライドがありますから、
仲間が自由にしているのに自分だけ閉じ込められていることに強いストレスを感じることでしょうね。
クンクン鳴き続けて元気をなくしたり、食欲も落ちるようなら、
暖房を確保して仲間が見えない別室に移すか、場合によっては入院させることを考えたほうがいいかもしれません。
ストレスを回避するにはケージに閉じ込められていることを早くあきらめさせるしかないと思います。
「薬で治ることもある」と言われた件ですが、ヘルニアは外科手術によって原因を取り去らないかぎり完治することはありません。
「薬で治ることもある」の意味は、「薬でこれ以上ひどくさせないことはできる」の意味です。
椎体や椎間板に問題が出た以上、ヘルニアは持病になります。いわゆるクセになる≠ナす。
今回、投薬と安静でいったん症状が落ちついても、今後はクセ≠出さないような生活をしていかなければなりません。

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