「ハゲ」と書かれていますが、眼瞼の皮膚をスパッと切り取られたという
ことですか？
「ハゲ」すなわち「禿げ」であるなら、皮膚組織は残っていますから、被
毛はまた生えてくるはずです。
獣医師の言葉からは、それ以上の事態のように受け取れましたが。

まず、被毛を引き抜かれたということであれば、「毛根まで云々」は気に
なさらなくても大丈夫です。現在生えている被毛が全てではありません。
毛嚢には「成長期」のものと「休止期」のものがあって、発育せずに休んで
でいるものがあるので、換毛の進行と伴なって発育して生えてくるように
なるはずです。

眼瞼の皮膚が切り取られたということであれば、これはかなり出血してい
ると思います。かなりよく動く筋肉が分布しているので、出血量も多くな
るため、ここにメスを入れるのを躊躇う獣医師も多いです。
こちらの場合ですと、そのままでは被毛の発育は望めません。

まず、傷口の保護を図る必要があります。皮下組織の清浄化と保護ができ
ていれば、「有茎皮弁移植」ができますので、元のように戻せると思いま
すよ。
傷口をそのまま縫合するのでも、かまわないのですが、そちらだと、やは
り少し眼瞼が引っ張られたような形になって、見た目と機能的に、劣ると
考えられます。

もし、本当に皮膚が切除されたのであれば、かなりの虐待行為と言えます
。「動物愛護法」を持ち出さなくても、りっぱに「器物損壊」が成立する
のではないでしょうか。
というよりも、それだけ危ない人間が近所にいるということになりそうで
すが。