イヌ掲示板過去発言No.1100-200404-63
reルナゴロさん |
投稿日 2004年4月12日(月)03時06分 投稿者 はたの
パールちゃんのレスの補足です。 イヌの攻撃性抑制は、4つの要素を組み合わせるのが奏効する可能性が強いと思われます。 運動、食餌、薬剤、行動介入。 行動介入についてはパールちゃんのレスにあるように。 前3者は行動介入を助けます。 つまるところ、憎さ10の相手を許容せい、という行動介入はなかなか成功しないけれど、憎さ2〜3ならずっとラク、という理屈になります。 で、憎さを減じるために、運動・食餌・薬品、ということになるわけです。 運動。疲れ気味のイヌがいいイヌ、です。チワワやダックスだとさじ加減が微妙ではありますが、普通のヒトが歩いて連れ回せる程度ならさほど心配しないでも。帰って来たらぐったり疲れて寝るぐらいが目安です。最低日に1回、できれば複数回。 食餌。理由はまだよく判っていないようですが、低蛋白食が効果があることがあります。成長期だと使えませんが・・・。たぶんの餌に御飯(7分〜白米)、雑穀、寒天、おからなどまぜるなどの工夫が可能です。 薬品。 雌の避妊手術後というと、エストロゲンに比べてテストステロンが多いことが1枚噛んでいる可能性がありそうです。一案としてはエストロゲンないし類似物質が考えられます。そのものだと腫瘍リスクが案じられので奥の手。誘導体も攻撃抑制が謳われているものはおそらくなく、オウンリスクとなりましょう。 別の系統からいうと、ジアゼパムや塩酸クロミプラミンなどが考えられます。これまたいずれも、攻撃性抑制にどんぴしゃってわけではないんですが・・・ 狭い見聞の範囲ですと、前者はちょうどいい効き方をする時間がすくない(普段通り→丁度いい→寝てしまう、のサイクルの丁度いいが短い)ようで、まずためしてみるのは後者をお勧め。イヌの分離不安ではポピュラーです。 もうひとつありました。水が飲めるタイプの柔らかい口輪も一考に値します。 多少の流血ですむ程度のケンカはまあいいんですが、生き死にに直結しそうな場合、憎さが多少とも減ずるまでの間には考慮なさってもよいかと。大怪我の心配なしにケンカをさせられるということですから。 行動への介入でひとつ付け加えるなら、ふだん行かない場所、イヌが不安を感じる見知らぬ場所になるべく頻繁に出かけるのも使えます。 慣れている場所、リソース(さまざまな「守るべき資源」。餌とかオモチャとか飼い主とか)を真ん中にはさんだ時というのは、攻撃性が高まるひとつのパターンなので、そうでない状況下での接触機会を増やすと言うわけです。 |
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