動物は親や兄弟が居て一緒に育っていければ人間がしつける必要なんて無い事ですけど、今の時代早く子供を親兄弟から別れさせてしまう事で一から人間による躾が必要になってしまいますね。
本当なら赤ちゃんの時から兄弟で加減も無く噛み合って痛い思いをしながら、相手に対しての加減や思い遣り、身を守るすべを覚えて行くのですが、今は人間の子供にも全く同じ事が言えるように、痛い思いもしない、させない、されたら親が出て行って痛い思いをさせた子の親に文句を言いに行く。そんな事ですから子供どうし相手に対する加減すら知らないまま育ってしまい、相手が死ぬ迄痛みつけてこれぐらいで死ぬとは思わなかったと平気で言ってしまう子が出来ているのですよね。
動物だってそのようになって来ているのは、人間のせいだと思いますが、放ってはおけませんね。
本来動物はじゃれている時、ふざけている時には殺そうと思う程には噛まないものですが、興奮して来たりすると痛い場合等はありますね。甘噛みか本気で身を守る為に噛んでいるのか、それは全く違うものだと思います。
甘噛みを許すと言う事では無く、強くかめるのに甘く噛んでいると言うその調節が出来ていると言う事が、既に加減も判っているし、それ以上に噛んではいけない事も判っていると言う事なのだと思うのです。
甘えている事と、他人に噛み付く癖を持っている事とは違うと思うのですよ。
今迄扱った子でこの噛み方は普通では無いと思うものと、これは子犬なら当たり前と思う噛み方は根本的に全く違いますね。
今回我が家に居着きつつある子は、噛む子ですが悪意では全く無いです、でも噛む子なんですね。それは誰にでも噛み付く子でも無いのですね。甘えて指をお乳吸うようにしたいと言う時もあるのですね、口がそう表現するのです。それは怒る事ではありませんね。時と場合で対応を変えて良いと思う所ですね。
大体性格が人間から見て素直で無いとか、荒れる子だと言う子達は淘汰されて来ていますから、今の時代は従順な子が多くなっています。
人間の世界から見て飼い易い子が良い子で、そうで無い子は駄目だと言う感じ方は、何ですか全く今の人間の子達にも言われている言葉と一緒みたいですよね。良い子悪い子の判断がすごく嫌な所で決められつつある様な気がしてしまいますね。
大型犬は噛めば怪我も大きい事は確かですから、躾はちゃんとしておくのが飼い主さんの責任ですよね。
小型犬は小さいから良いと言うのでは無くやはり躾は大事ですよね。バセットハウンドの耳に噛み付いて来るヨーキーが居ますが、この飼い主さんは決してリードを付けないのです。何度注意しても駄目、目の前で前回のヨーキーが轢かれて死んでしまったのに次の子も同じ事をしている、このような場合は人間の躾も必要ですね（何度も注意していますが聞きませんが）。
我が家のマルチーズは嫌な事をするとまず鼻に皺を寄せます（小さいからいっちょ前にそうしても可愛いだけでちっとも恐く無いですけれどね）、ウーって唸り次に歯が見えて、それでも止めないと軽く歯が触れるくらいの位置でパクってしています。それは噛んではいけないと知っていると言う事ですね。しつこくすると鼻で押したり軽く噛んで指をどけようとします。嫌な事をそれ以上すると怒るよって我々に教えているのですね。こちらも教育されていると言う事ですね。
お互いがお互いを知りながらつき合って行く、それが大事で、こちらの思うように育て無ければと思うと感情のある生き物との接触はなかなか思うようには行かないのが常では無いかと思ってしまいます。