獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200409-66

Re:新入りのその後
投稿日 2004年9月19日(日)01時45分 投稿者 パールちゃん

うっかりやまさんへ。
殿様、ハッスルハッスル〜♪

(殿)のやることは一見過激に見えますが、むじゃきなコイヌちゃんなら誰もがやることですよ。
(若)のタマタマやおなかや太ももを噛むってことは、(若)は敵に背中を向けて逃げているのですね?
タマタマを執拗に狙うとは、さすがにフレンチブルドック!
それがフレブルの由緒正しい闘い方、相手の急所をしつこく狙う戦法ですね。

噛まれても(若)が鳴かないのは、鳴いたら負けを認めることになるからです。
(若)は今、(殿)の実力を確かめながら自分のポジションを再確認しているのです。
「ふんっ、うるさいチビめ。かかってこーい。そんな噛み方で僕に勝てると思ってるのか?」と。
(殿)は日に日にズに乗ってもっともっと過激になってくるでしょう。
そして、そのうちきっと(若)が(殿)をギャフンと言わせる場面があると思います。
カプッと瞬間的に前歯で噛んで(殺意はありません。警告噛みです)、(殿)を「キャン!」と鳴かせるでしょう。
そうすることで(殿)は「兄ちゃんってすごーい」と認識し、動くおもちゃとしか思っていなかった(若)のことを強いオトナとして慕う気持ちが芽生えてきます。

仲間だと認め合うまでにはまだまだ相当の月日がかかりますし、
仲間だと認め合うようになっても発情メスの匂いを感知するとオス同士の仲間意識はある日突然あっけなく崩壊したりします。
争いごとはなるべく起こしたくないから仲間のように暮らすけれど、
あくまでもオレたちはライバルだ、というのがオス同士の関係です。
(若)が上で(殿)が下という順位は、(殿)が生後半年を過ぎる頃までは平穏に維持できるでしょう。
でも(殿)が幼犬から若犬になったあとは、どちらが上位になっても下位になっても不思議ではありません。

タマタマの傷に薬を塗る必要はないですよ。血がにじむ程度なら自分で舐めて治しますからね。
(殿)に噛まれたところをニンゲンに気遣ってもらうのは(若)のプライドを落とすことになります。
噛まれてかわいそうに・・と思われるのも(若)にとってはいやなことです。
「こんな傷、へっちゃらだい」と思っているでしょうから、その気持ちを尊重して知らん顔していたほうがいいですよ。
寝ているときにちょいと片足を持ち上げて、横目でチラッとタマタマ傷チェックするくらいにしておいてください。


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