獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200501-31

Re:肺動脈弁狭窄症 フレンチブル
投稿日 2005年1月15日(土)00時16分 投稿者 パールちゃん

はなさんへ。
肺動脈弁狭窄といっても、狭窄の度合いや弁の形成状態や弁の癒合状態によって出てくる症状はまちまちです。なかにはまったく症状を示さない子もいます。
激しい運動を制限しておだやかに暮らすことで長生きできる子もいます。
心不全を予防する内服薬を続けることで長生きできる子もいます。
100万円くらいかかったというのは一例にすぎません。
どうかその金額にとらわれませんように。

充分な治療を受けさせてあげられるかどうかを今心配してもしょうがないと思います。
ペットショップに返さず、手元で看てあげることを決心したのなら、
「できるかぎりのことをしてあげたい」、今はそう思うだけでいいのではないでしょうか。
ペットショップにはどういう連絡をしたのでしょうか?
先天性の病気だったとクレームをつけるだけでは「じゃ返品しますか?」という返事しか返ってこないと思います。
購入の際に生命保証や病気補償の契約事項を取り交わすことはしませんでしたか?
具体的な提示をしないとペットショップ側も対応を決めかねるでしょう。
ショップ側に責任を取ることを求めるなら、購入金額の全額または半額を返金せよとか、
検査費用を負担せよなど、具体的な申し出をしたほうがいいと思います。

ドップラー式という方法で狭窄弁の状態を調べる精密検査をすると軽症〜中・重症をだいたい判断することができます。
それによって日々の過ごし方や予防的なお薬の処方を決めることができます。
獣医さんとよく相談してみてくださいね。

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