獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200501-38

その子にもよるでしょうが..
投稿日 2005年1月17日(月)12時21分 投稿者 海が好き

プータロさん
 やんちゃ盛りになりましたね。飼い主が一番疲れる時期かもしれません。飼い主の体調管理を第一にされるのがよいと思います(経験上)。

 さて、遊んでいる途中に興奮したときですが、我が家は「無視」で対応しました。もちろん、すぐにクールダウンするはずもなく、飼い主も忍耐が必要でしたが、うちの子には結構堪えたようです。今でも遊びに熱が入ると興奮することがありますが、飼い主が遊びを中止すると「あれ?」と冷静になってくれます。あと、「静かにしているときに声をかけたり、ごほうびをあげる」のも大事です。静かにしていると飼い主が反応してくれないので騒ぐ...というのも犬の気持にはあるようです。また、半年くらいまでは、一日一〜二回、何をしても制御できない「爆走タイム」がありました。これは放っておくしかありませんでした(犬種によるのでしょうか?)。

 1日中ケージから出すようにしたのは、確か5ヶ月くらいからだったと思います。月齢が十分になったからというより、この頃には、目を離したときにやたらにいたずらしない確信が持てたからです。プータロさんと同じくらいのときは、「人がいるときは出して、お留守番と寝るときはケージ」だったと思います。部屋の中の危険源をチェックされた上で、愛犬の成長や性格を合わせて決めらるのがよいと思います(そのお宅によって差が大きいと思います)。

 叱ってやめたのを褒めるときの褒め方...難しいですね。うちは、今でもときどき、やめたのを褒められたのか、その直前の「いけないこと」を褒められたのか混乱させてしまうことがあります。軽く「そうだよ」と言ってあげればよいのだと思いますが、飼い主の方も嬉しくなってしまうと、つい大袈裟に褒めてしまうのです。

 赤ちゃんの内は、人間が犬に合わせて生活しないといけないですが、段々に、犬が人に合わせるようにされていくのがよいように思います。そうでないと続きません。我が家でも、初めの頃は本に書いてあることを守ろうと必死でしたが、行きつけのトリミングサロンで「飼い主が犬の顔色をうかがってはダメ。犬が飼い主の機嫌を伺うようにならなくては」などと言われたりして考え直しました。

 最近、私が感じているのは、犬には飼い主の生活に合わせて行動する能力が備わっているということです。考えてみれば当たり前なのですが、1から10まで本に書いてある通りに生活する必要はないのだと分かりました。飼い主の体調が悪いときは、それなりに加減して歩いてくれますし、たまの夜更かしや早寝にも付き合ってくれます。もちろん、普段のコミュニケーションと健康管理があっての話ですが...

 ともあれ、今は「完璧な躾を」と考えるよりも、「苦手」をなくしてあげて下さいね。長毛種だと、特に、お手入れ(毛、歯磨きなど)を好きにしてあげないと、後で苦労しますよー(苦笑)。

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