獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200502-79

ありがとう
投稿日 2005年2月14日(月)15時32分 投稿者 パールちゃん

海が好きさん、ありがとう。

今回の経過の振り返って獣医さんといろいろ話をしたのですが、
そのなかからひとつぜひ皆さんにも知っておいてほしいことを書きますね。
それは、【定期的に体重を計っておいたほうがいい】ということ。
これは、体調の異変に早めに気づくシグナルになるし、
体調が悪くなってもし手術をすることになった際に麻酔による事故を防げます。

毛に包まれているせいで外見からはなかなか太ってきたとか痩せてきたとかがわかりにくいものです。
でも、体重を計る習慣があれば、食餌量や運動量は変わらないのに体重が減ってきたあるいは増えてきた、これはちょっとおかしいぞ、いち早くそう気づくことができます。
また、もしもおなかの中に何かできてしまったり、腹水や胸水がたまったり、浮腫があったりすると、そのぶんの重さは体重にプラスアルファの誤差となります。
体調が悪くなり、いざ手術となった場合、体重換算によって決める麻酔量がこの誤差に邪魔されてしまい、そのために多めの麻酔をかける原因になってしまうことがあります。
適切な麻酔量で手術をコントロールし、予後をよくするためにも、体調異変前の体重と体調異変後の体重の差を知っておくことは手術の不安材料をひとつ消すことにつながります。

加齢による体重の増減や季節の変化による体重の増減は自然なことですが、
ふだんから愛犬の体重データを取っておくことは健康管理にとても役立つことです。
毎日とか毎週とかじゃなくていいです。
月1回でも2ヶ月に1回でもいいので、体重を計ることを習慣にしてみてください。
抱っこ嫌いの子を抱っこして体重測定をするときは、もがいて暴れて落ちないよう気をつけてくださいね。

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