獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200505-41

Re:二匹の子犬の育て方
投稿日 2005年5月10日(火)22時24分 投稿者 パールちゃん

まつりさんへ。

仔犬同士は生後4ヶ月くらいまではそれはそれは激しい遊びをします。耳に噛みついて引っ張ったり、肩や背中の皮に食いついて引っ張ったり、歯と歯を合わせてガチガチ鳴らすような激しい噛み合いをしたりします。それはすべて犬としてどう生きていくか、仲間とはどうつきあったらいいのかの勉強です。どのくらい激しくしたら相手がいやがるか、いやがっているのにやめないと相手がどう腹を立てるか、腹を立てた相手にはどう謝ったらいいのか等々、犬は仔犬期の激しい遊びを通じてこれらのことを学びます。
だから、人が介入してやめさせるのはいいことではありません。優勢のほうをたしなめて劣勢のほうをかばってしまうのは犬の勉強の機会を奪ってしまうことになるからです。
仔犬の時代を仲間と思いきり体を張って遊んだ犬は将来とてもいい犬になりますよ。

今、外で遊ばせているのは家の敷地内ですか? よその犬が近づいたり、よその犬の排泄物やヨダレにふれない環境なら移る病気の心配はほとんどしなくて大丈夫です。
フィラリア予防は生後2週の仔犬にも安全な薬がありますから、蚊がとても多くて心配なら獣医さんに相談なさってみてください。でも今すぐ投薬する必要はありません。初めて蚊に刺されたかもしれない月日にさかのぼってその日から約50日経ったころを投薬の目安にすればOKです。蚊の発生率やフィラリアの罹患率には地域格差がありますから地元の獣医さんに相談するのがいちばんです。

仔犬育ての相談、またいつでもお気軽にどうぞ。お待ちしています♪

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。